台湾が来年にも超高齢社会に突入することを受け、社団法人国家生技医療産業策進会(生策会)などの主催により、高齢健康産業博覧会が初めて開催されました。頼清徳・総統は2日、開幕セレモニーに出席、健康は人々の普遍的なニーズである。医師出身という背景もあり、総統選期間中に「健康台湾」の国家ビジョンを提示した、と説明しました。そして、国民が健康であれば、国家は自ずと強靭となり、台湾の健康産業が盛んになり発展した時、国家は自ずと強くなる、と強調しました。
頼・総統によりますと、「健康台湾」ビジョンには、予防、栄養、健康促進運動産業、そして医療などが含まれており、政府は今後、体育発展及びスポーツ産業部を設立し、健康促進へ向けた取り組みを担うほか、医療については、サービス対象の性別、地域、年齢別に健康計画を立案、検討し、健康に対する最良のケアを行うということです。
頼・総統は、シルバー産業を順調に発展させ、「健康台湾」ビジョンの目標を達成させなければならないと強調、その為には、官民手を取り合っての協力、科学技術の導入、視野の拡大の三原則からスタートすべきだと述べました。頼・総統はそして、過去は、往々にして産業界が先を走り、困難に直面してから、政府のサポートを仰ぐという形であったが、今、こうした形を変えていかなければならない。政府は民間に遅れをとってはならず、皆が手を携え推し進めていかなければならない、と述べました。
頼・総統は、第二に、新たな科学技術の導入を挙げ、中でもAI(人工知能)だとして、「我々は生活面における応用や革新的な応用を科学技術に取り入れる必要がある。医療面においては特に必要だ。そのため、政府は今後、データセンターの設立、スーパーコンピューターの整備などAI開発の為に必要なインフラ建設に十分な投資を行う。また、今後、各産業で十分にAIを活用できるよう、引き続き人材の育成にも力を注ぐ。各分野でイノベーションが進むことで、その産業は競争力がつき、台湾は進歩を続けることができる」と強調しました。
頼・総統はさらに、新たな時代の台湾のチャンスを目にすることができると指摘、過去、台湾は土地が限られ、人口も少ないと言われてきたが、ハイテク時代において2300万人の人口は、衣食住、交通、教育、娯楽、医療など各種のイノベーションの実験現場としては十分であり、一旦、新たなイノベーションが完成すれば全世界へ展開していくことができると強調しました。そして、台湾のシルバー産業の規模は、生策会の沈栄津・顧問が考える3.6兆台湾元(日本円16兆3600億円)、さらには、経済部の郭智輝部長が期待する10兆元(約45兆4500億円)という規模には留まらないだろう、と期待を示しました。
(編集:駒田英/中野理絵/本村大資)