頼清徳・総統は「原住民族の日」である8月1日、「2024年全国原住民族政策サミット」に出席し、挨拶を述べました。頼・総統はその中で、「原住民族はスポーツ、芸術、文化について、国際舞台で台湾のために栄光をもたらしてきたことに感謝し、さらに、国軍、警察、消防、医療、教育などの各領域における原住民族の貢献も評価する」と述べました。また、「自分はこれまで国民大会代表(以前の国会議員)、立法委員(日本の国会議員に当たる)、台南市長、さらに行政院長(日本の首相に当たる)や副総統を歴任した。どのポストにいても『原住民』の名称を正す運動、移行期の正義、原住民基本法と原住民の言語の復活を支持してきた。私は原住民族の友人である」と話しました。
頼・総統は、今後の原住民政策の5大方針も示しました。
第一は言語の復活です。頼・総統は、「言語が無ければ種族もない。政府は、全ての原住民族の言葉を復活させ、全ての原住民が母語を話すことができ、それは栄えあることだと思わせたい」と話しました。
第二の方針は原住民族の健康促進です。「1990年当時、原住民族の平均余命はその他の人々と比べておよそ10年の差がありましたが、数年の努力により、その差は6年ほどに縮みました。しかし、差は未だに存在しているため、今後も努力を続けなければなりません」と話しました。
第三の方針は原住民の文化を広めることです。頼・総統は、「原住民族の文化は台湾のみならず、世界的にも貴重な文化資産である。今日、我々の原住民族の文化が国際舞台に躍り出た。例えば、今回の文化オリンピアードで、台湾の原住民族の貴重な文化は国際舞台で輝いでいる。原住民族の文化をなくして台湾の文化は完全に成り立たないということを私は重ねて強調したい」と述べました。
第四の方針は、原住民の人材の育成です。「政府は外交における人材を含むあらゆる分野の人材を育成し、さらに、原住民が様々な領域でそれらの才能を発揮できるよう機会を提供する責任がある。原住民族が集落や僻地に住んでいるからといって、その権益をないがしろにしてはならない」と述べました。
第五の方針は、集落と先住民族の持続可能な発展です。頼・総統は「政府は、自身の発展のために都会に出ようとする原住民を支援すると同時に、集落に留まろうとする原住民にも支援を提供すべきである。特に若い人たちが留まることで、文化の保存、言語の復活、また、ヘルスケアがより容易になる」と述べました。
1994年8月1日、当時の李登輝・総統は中華民国憲法の改正追加条文を公布、実施したことで、40年以上使われてきた「山胞」の呼び名を「原住民」に正式に変更しました。このため行政院は2005年から、毎年8月1日を「原住民族の日」に定めました。
(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)