今年2月14日、ある中国の漁船が境界線を越えて離島・金門付近の海域に侵入、台湾の海洋委員会海巡署の巡視船がそれを追跡し、中国の漁船が転覆し、中国の漁業者2人が死亡しました。事故発生後、台湾と中国が話し合いを始めたものの、3月の時点では、話がまとまらず交渉が失敗に終わりました。その後、5か月の意思疎通を経て台湾と中国の代表、および中国の漁業者の家族は30日、金門のホテルで対話を再開しました。
中国側の代表と中国の漁業者の遺族は、29日午後、中国との局地的な通航、通商、通信のいわゆる「小三通」ルートを通じて福建省から金門に到着、台湾の海洋委員会海巡署の謝慶欽・副署長が出迎えました。
一時間の非公開会議を経て、謝慶欽・副署長は、中国の泉州市台湾香港マカオ弁公室の李朝暉・副主任と共に、メディアのインタビューに答え、双方がコンセンサスに達したことを明らかにしました。
李朝暉・副主任は、台湾側がコンセンサスの実行に努め、亡くなった中国の漁業者と遺族を安心させるよう期待を寄せました。
謝・副署長は、コンセンサスの内容を実現することに全力を尽くすが、詳しいことは、遺族を尊重し、中国側と話し合った結果に基づき、今公開できないと述べるにとどまりました。
双方は話し合い終了後、金門葬儀場で亡くなった中国の漁業者のために葬儀を行い、葬儀終了後、中国の漁業者の遺体が船で中国に送られました。
双方のコンセンサスの内容に注目が集まっています。台湾で対中国政策を担う大陸委員会(陸委会)の梁文傑・副主任委員は、その主な内容として、犠牲者の遺体と漁船の帰還を挙げ、今回コンセンサスに達せたのは、双方が絶えず交渉し、見解の相違解消に努めた結果だと答えました。
なお、3月に、釣りをした際、方向を間違えて中国にたどり着いた台湾の軍人がいつ帰還できるかについて、野党・国民党の陳玉珍・立法委員は30日、最近、時期について交渉している。家族と共に中国にわたり、その軍人を迎えに行くとし、8月に必ず台湾に戻ってくると述べました。
(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)