アメリカ共和党の大統領候補者であるトランプ氏の先ごろの発言が金融市場に衝撃を与え、もしトランプ氏が当選すれば、米中の科学技術戦に拍車をかけることになるのではとの懸念が広がっています。台湾のシンクタンク、台湾経済研究院(台経院)景気予測センターの孫明德・主任は25日、「もしトランプ氏が当選したら、台湾は三つの大きな課題に直面することになるだろう。それは半導体産業が課税される可能性、軍事費の支出増加、そして一般的にホワイトカラーと呼ばれる事務、専門労働者の移民が差別的待遇を受ける可能性だ」と述べました。
また、トランプ氏は現在グリーンエネルギーを支持していないが、就任後に方向転換し、台湾とグリーンエネルギー関連産業は影響を受ける可能性がある。特に電力株には注意が必要だと指摘。さらにトランプ氏による減税措置の可能性もあり、その場合、債券市場には不利、株式市場には有利となるため、アメリカの財政赤字はピークに達する可能性が高く、債務のリスクは高まることも予想されるので、特に注意が必要だ」とも述べました。
ただ、孫・主任は、ジョー・バイデン大統領が先週末に2024年のアメリカ大統領選からの撤退を表明したことで、民主党のカマラ・ハリス副大統領にもチャンスがあり、支持率も今のところ低くないことにも触れており、「引き続き今後の変化に注目する必要がある」とも話しました。
(編集:豊田楓蓮/駒田英/本村大資)