頼清徳・総統は16日、交通部(日本の国土交通省に類似)の李孟諺・部長(大臣)と、環境部(日本の環境省に相当)の彭啓明・部長(大臣)に伴われて中央気象署を視察しました。
中央気象署の程家平・署長は「気象AIの新たな視野、世界に台湾を見せよう」と題して中央気象署がいかにして第6世代のスーパーコンピュータシステム、およびNVIDIA(エヌビディア)の生成AI(人工知能)のモデルである、CorrDiff(カーディフ)の技術を利用してこれまでの精度25キロメートルしかない天気予報を2キロメートルの高解像度に引き上げるかについて説明を行いました。
NVIDIAの副総裁兼台湾地区総経理の邱麗孟氏も、NVIDIAの黄仁勲(ジェンスン・フアン)総裁が先ごろ、台湾で発表し、世界の注目を集めたNVIDIA Earth-2を紹介し、高速な計算能力のスーパーコンピューターがあれば、天気予報の精度を数十メートルに高められる見通しを示しました。NVIDIA Earth-2 は、インタラクティブな高解像度シミュレーションで気候および気象の予測を加速するフルスタックのオープンプラットフォームです。
中央気象署は向こう9年間、3年ごとに第7世代、第8世代、第9世代スーパーコンピューターを作り、AI(人工知能)を利用して天気予報の精度をさらに高めたい計画を提出しました。
それに対して頼清徳・総統はあいさつの中で、気候変動がもたらす災害を減らし、国民の生命と財産の安全を守るため、それを全力でサポートする姿勢を示しました。
頼・総統は、目まぐるしく変化している異常気象への対応の分野でほかの国に遅れをとってはいけない。国民の生命と財産の安全を守るには、政府は中央気象署が各種の設備をさらに充実させるよう全力で支援する。NVIDIAとの協力の成果も諸外国の雑誌に掲載されており、国際社会に共有している。世界が台湾の進歩により、さらに一歩前進することができるよう期待していると述べました。
なお、程家平・署長が提出した、中央気象署が将来、ハードウェアの設備を強化するほか、ソフトウェアの技術の向上と人材の育成も強化すると表明したことについて、頼・総統は高い評価を示すとともに、中央気象署はこれからより多くの人材を受け入れ、天気予報の精度をさらに高め、2050年のネットゼロの目標にまい進するよう政府に協力するよう激励しました。
頼・総統はそれによって、総統府に設置した「気候変動委員会」が気候変動からの挑戦に向き合い、国家のデジタルトランスフォーメーションとグリーントランスフォーメーションの目標を達成するよう期待を示しました。
(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)