中華民国国軍の「精神戦力プロジェクト教育」は、今日9日から11日まで3日間行われます。初日の9日午前、国防部政治作戦局が中華テレビ(CTS)に委託し製作している軍事教育番組『莒光園地』は、戦闘服を身にまとった頼清徳・総統が、先日、中部・台中市の台中清泉崗基地の「空軍第三戦術戦闘機聯隊」を視察をした際の映像を放映しました。頼・総統はまず、定例軍事演習「漢光演習」に参加予定の戦闘機の保守点検を視察、その後、戦闘機聯隊の士官らと対談し、質問に答えました。
士官から、国が自主的な国防を目指すことが、国民に戦争への準備を行っているという誤解を与えないか、と問われた頼・総統は、一部の国民はそのような疑問をもつかもしれないが、皆が知る通り、台湾は平和を愛する国家であり、国民は皆、善意をもって他人を助け、平和の追求は終始揺るぎない方針であると説明、「台湾が求める平和とは、しっかりと基礎をもち、自らの実力をもって築かれた『真の平和』である。そして、この基礎こそが、自主防衛の力であり、世界に向けて、国軍は、国家に安全を、国民に安心を、敵に軽率な行動を取らせない精鋭部隊であることを証明しなければならない。平和の為に訓練を行い、民主と自由を守る為に準備を行っているのだ」と強調しました。
また、非対称戦力をいかにして有効的に発揮させ、台湾海峡の平和を守るかについて、頼・総統は、「軍事力の強弱は単純な数学の足し算引き算で計算できるものではない。人数や武器装備の数は重要であるが、国家の軍事力を完全に示すものではない。歴史上、少数が多数に打ち勝った例はいくらでもある。さらには、斬新な思考をもてた者が、保守的な敵を打ち破った経験は数え切れない」と、述べました。
頼・総統は、台湾は小さいが、第一列島線に位置し、極めて重要な戦略的地位をもっており、台湾海峡の安定は、世界の平和と繁栄に欠かすことのできない要因であるとして、今後、積極的に「平和のための四大支柱アクションプラン」を着実に実施していく、国防と非対称戦力の強化は、その中の重要な支柱の一つだ、と説明しました。
頼・総統はさらに「いわゆる『非対称作戦』の考えとは、敵に勢いがある時はこれを避け、敵の勢いが失われた時に攻撃するというものであり、台湾周辺の海峡や地理的環境を利用し、防御を幾層にも重ねつつ、外側に向けては攻撃の範囲を広げ、内側においては戦力を集結させ、「堅い防衛、重層的な威嚇阻止」の戦略により、国土の安全を守る」と強調しました。
(編集:駒田英/岩口敬子/本村大資)