台湾の離島・澎湖船籍の漁船「大進滿88号」が中国海警局の乗船検査を受け、拿捕された件について、卓栄泰・行政院長(首相)は5日、事件発生後、海洋委員会海巡署が直ちに救援に向かったものの、すぐに解決できなかったことは誠に残念であると述べました。卓栄泰・行政院長はまた、漁業関係者に対し、警戒感を高めるよう呼びかけると共に、現時点においては、違反とみなされる恐れがあるいかなる状況も避けるよう呼びかけ、これは自らの安全を守る為だと説明しました。
卓栄泰・行政院長は、関連の交渉は進行中であるとした一方、中国に向け、このタイミングにおいて、不必要な緊張と対立を生む、いかなる手段も取りやめるよう呼びかけました。卓・行政院長はそして、中国に対し、「大進滿88号」の船員の人身の安全を保障し、すぐさま船員と船を解放するよう求めました。
「大進滿88号」の拿捕事件が、冷え切った台湾海峡両岸関係を、さらに複雑にさせるか否かについて関心が集まっています。台湾で対中国政策を担う大陸委員会(陸委会)の邱垂正・主任委員が「両岸関係は両岸関係」と述べたのに対し、卓・行政院長は、中華民国は主権独立の国家であり、中華民国と中華人民共和国は互い隷属しないのが現状であると主張、政府はこの現状を維持していくと強調しました。
(編集:駒田英/中野理絵/本村大資)