頼清徳‧総統は7月1日、台湾の最高学術機関、中央研究院の第35回院士(フェロー)会議の開会式に出席しました。頼‧総統は挨拶で、中央研究院は世代を超えた研究力を蓄積し、台湾がさまざまな課題を乗り越え、世界と肩を並べ、さらには世界をリードする一歩を踏み出すのを支援してきたと述べ、院士たちには引き続き政府に提言を行い、台湾の科学研究能力を強化していくことに期待を示しました。
第35回中央研究院院士会議が7月1日から4日間にわたって開催されています。これは新型コロナウイルスによるパンデミック後、初めて対面式の開催となり、国内外から200人もの院士が参加する盛大な行事となります。頼清徳‧総統、陳建仁‧元副総統、中央研究院の元院長である李遠哲氏、前院長の翁啓惠氏も開会式に出席しました。
頼‧総統は挨拶で、世界中の院士が遠路はるばる台湾に戻り、国の将来の学術研究と発展の方向性について共に議論することに感謝したい。また、国を代表して全ての院士に敬意と感謝の気持ちを伝え、院士たちが引き続き政府に提言し、台湾の科学研究能力を強化することにより、国の発展を促進し、国際社会に貢献することを期待していると述べました。
頼‧総統はまた、最近、中央研究院のいくつかの成果が社会から注目され、高く評価されている。第一に、中央研究院が分野を超えた人文セミナーを統合し、奨学金の提供を継続的に増やし、国家のための人材育成を行っていること。第二に、中央研究院が台湾初の5量子ビット超伝導量子コンピューターを独自に開発し、台湾の量子科学技術発展の重要なマイルストーンを築いたこと。三つ目に、気候変動への対応として、中央研究院が台湾の電力大手、台湾電力公司(略称:台電)と協力し、脱炭素に向け初めての水素発電を行ったこと。これは中央研究院が政策提言を行うだけでなく、革新的な技術研究においても多くのブレークスルーを達成していることを示しています。例えば、地熱、海洋エネルギー、高効率太陽光発電などの技術で初歩的な成果を上げているということです。
頼‧総統はさらに、気候危機に加えて、台湾がグローバルなスマート化の課題にも直面している。将来的に、台湾を人工知能(AI)の島に発展させる計画がある。AIの時代におけるビッグデータの取得において、学術研究が重要な役割を果たす。今後、個人情報のセキュリティを確保しつつ、研究者が必要なデータにアクセスできるようにすることが政府の取り組むべき方向性だと言及しました。
頼‧総統は、中央研究院の進歩は台湾の進歩を意味する。今年は中央研究院が台湾北部‧台北市南港区にある南港院区に移転して70周年にあたる。中央研究院は世代を超えた研究力を蓄積し、台湾がさまざまな課題を乗り越えるのを支援してきたと強調しました。
頼‧総統は、「中央研究院は先見性のある研究視点で、世界の学術機関と良好な協力関係を築き、台湾が国際学術コミュニティで一席を占めることを可能にした。廖俊智‧院長をはじめ、歴代の院長のリーダーシップ、そして院士や研究者たちの努力に、改めて感謝したい。皆さんのおかげで、台湾は世界と肩を並べ、さらに、世界を一歩リードすることができた」と話しました。
中央研究院の廖俊智‧院長も挨拶で、中央研究院が2年前に台湾のネットゼロ技術研究開発に関する政策提言書を発表したことに加え、今年も初の5量子ビットチップの開発に成功したこと、そしてAIが人類社会に与える影響を再考するためにAI推進オフィスを設立した。さらに、南北のバランスを取るため、台湾南部にも研究院区を設立するほか、専門職手当を引き上げことで、人材を確保したいと述べました。
(編集:許芳瑋/本村大資)