野党・国民党と台湾民衆党主導の、国会の権限拡大に関する二つの法案「立法院職権行使法」と「刑法改正案」が28日夜、立法院(国会)の本会議を通過しました。国民党の立法委員(国会議員)は、花のアンスリウムを手に、議場内で「国会改革、国会再生」を声高に叫び、与党・民進党の立法委員は「憲法解釈で人民を後押しする」と叫んでいます。
28日まで野党主導の国会の権限拡大に関する五つの法案はすでに三つが可決され、残りの「立法院組織法」と「立法委員による院長・副院長(正副議長)選出法」は別の日に審議されるということです。
「立法院職権行使法」の可決により、国家元首である総統の国会での報告が常態化し、総統は立法委員からの口頭の質問に対して順番通りに即時に回答しなければなりません。立法委員に聞き返したり、立法委員の質問への回答を拒否することができません。国会を蔑視するようなことがあった場合、最高20万台湾元(約97万日本円)の罰金が科されます。
今回の法改正により、国会である立法院に調査権と聴証権(hearing)も付与されました。日本のメディアは「新政権への揺さぶり」、「政権に痛手」、「頼清徳政権への影響も懸念」と分析しています。
なお、行政院(内閣)はこの二つの法案を立法院に差し戻して再検討を求めると共に、与党・民進党の立法院団体もこの二つの法案について憲法解釈を求める予定です。総統府は、それを尊重するとし、法律に則って関連手続きを進めていくと明らかにしました。
(編集:王淑卿/本村大資)