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習近平氏が欧州訪問、国安局:北京の中東欧親中勢力強化とEU分断に注目

  • 13 May, 2024
  • 許 芳瑋
習近平氏が欧州訪問、国安局:北京の中東欧親中勢力強化とEU分断に注目
中国の習近平‧国家主席の欧州訪問後の影響について、国家安全局は、北京当局が中東欧の親中勢力を強化し、欧州連合(EU)を分断しようとしていることに注目していると述べた。 (写真:立法院ライブ配信チャンネルよりスクリーンショット)

立法院(国会)外交及び国防委員会は13日、外交部(外務省)と国家安全局を招いて、中国の習近平‧国家主席の欧州訪問後の国際情勢変化と台湾の国家安全保障への影響について、報告を受けました。

国家安全局の分析によりますと、中国と欧州の間には、地政学的安全保障問題があまりなく、経済貿易の対立は解決が難しい状況にあります。中国は、セルビアやハンガリーなどの親中の勢力を取り込もうとしており、欧州連合(EU)内の分裂を狙っています。

国家安全局はまた、台湾が注視する必要があるのは、中国がロシアや中‧東欧などの親中の勢力と、ウクライナ・ロシア戦争と台湾海峡の問題で相互に支援し合うかどうか、また、中国が他の欧州諸国に接近して分断を試みる動きがあるかどうかだと指摘しました。

国家安全局の報告によりますと、習近平氏の欧州訪問は、地政学的対立を緩和する効果は限定的でした。習近平氏とフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、パリ五輪期間中にロシア・ウクライナ、イスラエル・ハマスの停戦を促すことで合意に達したものの、習近平氏は中国が当事者ではないと強調し、ロシア・ウクライナ戦争を利用して他国を非難したり新冷戦を扇動したりすることに反対の意を表明。また、ロシアによるウクライナ侵攻の停止やイランへの影響力行使について、習近平氏は態度を示さなかったといういことです。

国家安全局は、中国が欧州連合(EU)の団結と、アメリカ‧欧州の関係を分断しようとしていると指摘しました。

国家安全局の徐錫祥・副局長:は、「習近平氏は欧州との関係を修復したい。彼はフランスなどの欧州諸国に対し、戦略的自主性を堅持するよう働きかけている。そして、ドイツが中国との経済的利益を重視していること、アメリカの大統領選挙でアメリカ‧欧州関係に変数が生じる可能性があることなどのチャンスをとらえ、『フランスを取り込み中国の欧州における地位を安定させ、さらに欧州を味方につけてアメリカに対抗する』ことを狙っている。つまり、欧州連合の「リスク回避」と、中国に対抗しようとするアメリカ‧欧州の協力関係の勢いを弱めようとしている」と述べました。

国家安全局はさらに、北京当局がセルビア、ハンガリーとの関係を強化し、中‧東欧諸国と「一帯一路」のモデルケースを作り出そうとしている。中国は欧州との協力の模範的効果を発揮し、親中の勢力を欧州で継続的に増やすことで、最終的には欧州連合(EU)の対中政策に影響を与えようとしていると指摘しています。

国家安全局はまた、欧州では一連の選挙が控えている。6月上旬の欧州議会選挙に加え、イギリス、ベルギー、リトアニアなどの国の議会選挙も予定されている。中国はこの機会を捉えて、反中勢力への支持を抑制し、当選が見込まれる高官や議員に対する背景調査を強化する。また、欧州議会やEU加盟国議会への働きかけを強め、台湾と欧州議会の外交的な行き来を妨げ、欧州における台湾支持の雰囲気を弱めようとするだろうとしています。

(編集:許芳瑋/本村大資)

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