蔡英文・総統が5月20日の退任を前に、陳水扁・元総統に特赦を与えるという噂について、与党・民進党の立法院党団(議員団体)は7日、関連情報は持っていないが、総統は多角的に考え、さらなる対処を行うと信じていると表明しました。
一方、野党・国民党の立法院党団は、まず真実を明らかにすべきであり、陳水扁・元総統はまず自分の罪を認めるべきだ。係争中のすべての事件の判決が出てから特赦を与えるべきであり、そうでなければただ安易に特赦するだけだとしています。
あるメディアの報道によると、自宅療養が認められた陳水扁・元総統の釈放に関する論争を解決するため、蔡・総統は5月20日までに陳水扁氏に特赦を与えることを決定、関連部門が特赦に関する措置を検討しているということです。
これに対し、民進党立法院党団の呉思瑤・幹事長(写真中央)は7日午前、「我たちは、関連する情報を持っておらず、これは議会の権限に属するものでもない。私たちは総統の権限を尊重する。蔡・総統には多角的な考え方があり、この件に関してさらなる対処を行うだろう。現時点で、私たちは皆、総統の考えを尊重する」と話しています。
一方、野党・国民党立法院党団の洪孟楷・書記長は、特赦を与えるのは総統の権限だが、特赦を与える前に、陳水扁氏が罪を認めたかどうか、係争中の事件は三審で判決が出て、明確になってから特赦を与えるべきだ。そうでなければ、国民から安易な行為としか受け取られないと述べました。
洪・書記長は、「国民が求めているのは真相であり、事実だと考えている。陳水扁・元総統は、三審で判決が確定している事件があり、間違いなく違法だ。また、現在係争中の刑事事件もある。もし、蔡・総統が有罪判決を下された事件も、係争中の事件も紙一枚で特赦を与えることになれば、国民が真実を知る術はなくなる。蔡・総統はこの責任を回避することはできない」と語っています。
蔡英文・総統が退任前に陳水扁・元総統に特赦を与えるかどうかについて、総統府の林聿禪・報道官は7日午前、現段階で総統府の立場は、陳水扁・元総統が適切なケアを受けるとともに、関連の法律に従って手続きを行うということに変わりはないと重ねて強調しました。
(編集:本村大資/岩口敬子/王淑卿)