国家科学及び技術委員会(国科会)は3日、4月中旬にリリースした、台湾の特色を持ち繁体中国語を生成する大規模言語モデル「TAIDE-LX-7B」について、すでに延べ6000人がダウンロードしたと説明、先日、アメリカMeta社のオープンソースの大規模言語モデル(LLM)「Llama 3」の公開に伴い、この「Llama 3」をベースとするモデルをリリースしたことを明らかにしました。この計画の契約がわずか一年間であることから、継続が困難であるのではないかと憂慮する見方があることについて、国科会の呉政忠・主任委員は、「TAIDE」を時代と共に発展させ、台湾において指標的な言語モデルにさせていくと述べました。
国科会は、昨年2023年の年初から、「信頼できるAI(人工知能)対話エンジン」発展先行計画(Trustworthy AI Dialogue Engine,略称TAIDE)」を推進しています。そして、一年後、今年4月15日に言語モデル「TAIDE-LX-7B」をリリースしました。これはMeta社の「Llama 2-7B」を基礎とし、台湾の文化と結合させた大規模言語モデルで、繁体中国語の文章の生成能力を持ちます。4月19日、Meta社の「Llama 3」公開を受け、各方面から繁体中国語の言語モデルへの期待に応える為、「TAIDE」のチームは、わずか4日間で「Llama 3-TAIDE-LX-8B-Chat-Alpha1」モデルを完成、4月29日に公開しました。
国科会は3日、記者会見を開き、成果の発表を行いました。国科会の呉政忠・主任委員は「TAIDE-LX-7B」モデルは、半月に満たない間にすでに延べ6000人以上からダウンロードされたと説明、各方面から、信頼でき、台湾の特色をもつ繁体中国語の基礎モデルに対し、非常に高いニーズあることが示されたとして、今後、国科会は引き続き努力し、「TAIDE」を時代と共に発展させ、台湾において指標的な言語モデルにさせていくと述べました。
呉政忠・主任委員は「政府は引き続き、この計画への援助を続けていく。少なくとも一年間延長することを保証する。すでに科技オフィスに対しては、引き続き推し進め、このエンジンをより台湾の環境に合うものにさせる」と強調しました。
「TAIDE」計画の責任者で、中央研究院情報通信安全専門センター(Taiwan Information Security Center/TWISC)の李育杰・CEOは、「TAIDE」の運用をベースに、台湾語、客家語を話すアプリケーションをリリースすることは、自らの文化を保護することとなり、これは国際社会における趨勢であると指摘しました。ただし、圧倒的な機能をもつエヌビディアのGPU「H100」を例にすると、Meta社の「Llama 3」が2万4000個ある一方、台湾は72個しかないとして、計算力が絶対に足りないと断言しました。
中央研究院の孔祥重氏は挨拶の中で、「TAIDE」は、台湾が踏み出した重要な一歩であり、台湾の文化と価値に合致すると指摘しました。そして、「TAIDE」が台湾の生成式AIのナレッジセンターとなることを期待、今後は、この技術が道徳、政策、社会に与える影響に関心を払い、モデルの信頼性を確保していかなければならない、と述べました。
(編集:駒田英/中野理絵/本村大資)