中国海警局が29日夜、台湾の離島・金門付近の海域でいわゆる常態化したパトロールを行っていた映像を再度公開しました。
行政院(内閣)の陳建仁・院長(首相)は30日、これについて報道陣のインタビューに答え、中国に対して、地域の一員としての責任を果たし、パニックと不安をもたらす各種の嫌がらせ行為を繰り返さないよう呼びかけました。
陳建仁・行政院長は台湾海峡両岸(台湾と中国)に春が訪れるには曇ったり晴れたりする(三寒四温)不安定な天候はいらないとし、両岸が共に努力するよう促しました。
野党・国民党の傅崐萁・立法委員(国会議員)は先ごろ、立法委員から成る訪問団を率いて中国を訪問、帰国後、台湾海峡両岸に春が訪れるよう期待する発言を行い、注目を集めています。しかし、翌日、中国海警局は台湾の離島・金門付近の水域でパトロールする映像を公開しました。
映像の中では、中国海警局は、台湾の海洋委員会海巡署の巡視船に対して中国海警局の船舶の航行の安全を脅かしているとして、航行ルールを守るよう促していました。中国海警局は、台湾側はすべての影響の責任を取るべきだと主張しています。
陳・行政院長は30日、中共が海域で行った嫌がらせ行為をすべて把握しているとし、中国側に対して人々に不安をもたらす嫌がらせ行為を即刻中止し、国際社会の一員としての責任と義務を果たし、地域の安定、台湾海峡両岸の健康的で秩序のある交流に貢献するよう呼びかけています。
陳・行政院長は、台湾海峡両岸に春が訪れるよう期待するなら、曇ったり晴れたりするようなことはしないでほしい。台湾海峡両岸は、両岸の人々の不安の解消、健康的で秩序のある交流を行えるよう共に努力してほしいと期待を示しました。
なお、中国が福建省の団体客の、台湾の離島・馬祖への観光旅行を解禁すると発表したことについて陳・行政院長は、中国の善意を歓迎すると述べました。陳・行政院長は、台湾側は常に中国の旅客の受け入れを待っている。昨年8月に、台湾海峡両岸の観光旅行交流の再開を計画したほか、各種の準備も整っている。今は対岸のより大きな善意を待っていると説明しました。
対岸がさらに大きな誠意を示すことができれば、両岸がよりいい観光交流を行うことができ、理解を深めることができます。これこそ、交流の輪を広げ、ウィンウィンになる最適な方法だということです。
(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)