台湾東部・花蓮で3日、地震の規模を示す、マグニチュード7.2の強い地震が発生して以降、余震が続いています。22日夕刻から、余震が頻繁に発生、23日午前10時まで、余震が1,140回、顕著な有感地震が292回も発生しました。そのうち、マグニチュード6から7のやや強い地震が4回、マグニチュード5から6は59回もありました。
3日の強い地震が発生して19日間後、しかも、24時間足らずという短い時間内に200回近くの余震が発生したことについて、中央気象署は、海底にある、ブラインドスラストと関係がある可能性を示唆しました。
ブラインドスラストは、地表に地震断層を出現させていない衝上断層(しょうじょうだんそう)のことです。台湾では「盲断層」と呼ばれています。
花蓮は22日午後5時8分にマグニチュード5.5の地震が発生、その後(あと)、花蓮の寿豊郷を震源とする地震が頻繁に発生するようになりました。23日午前2時6分にマグニチュード6.0、2時32分にマグニチュード6.3の余震が観測されました。23日午前8時までの15時間の間、余震が180回も発生したということです。
これについて、中央気象署地震測報センターの呉健富・主任は、これらの地震はすべて3日に花蓮沖で発生したマグニチュード7.2の強い地震の余震だと判断しました。
中央気象署の統計では、3日の台湾東部沖地震発生後、3日の正午に発生したマグニチュード6.5と6.2の余震のほか、22日午後5時まで、余震が930回も発生しましたが、その規模の多くはマグニチュード6以下でした。そのうち、マグニチュード5から6の地震は、35回あり、しかも、震源はいずれも花蓮の北方にあります。
しかし、23日午前8時まで、余震の回数は1,111回に急増、そのうち、マグニチュード6以上の余震は2回増加、マグニチュード5から6の地震も21回増加しましたが、その震源地の多くは花蓮の南にあります。
なぜ3日の強い地震が発生して19日後の22日に余震が頻繁に発生しているかについて、呉健富・主任は、地球の内部の圧力のバランスの関係だと説明しましたが、一日足らずで200回もの余震も発生したことは、現地の特殊な地質と関係があるかどうかについて、まだ学術的見地から探究する必要があるということです。
呉・主任は、規模の小さい地震の震源は点だが、マグニチュード7.2以上の地震の震源は面になる。3日の強い地震の余震の分布をみれば、地震を引き起こす断層の長さは30キロメートルから40キロメートルに達し、深さは22.5キロメートルだ。そのため、海底には「ブラインドスラスト」があるかもしれないと分析しました。
呉・主任によりますと、1999年9月21日に発生した、台湾中部・南投県集集鎮を震源とする、マグニチュード7.3の「921大地震」の断層の長さ、100キロメートルあまり、深さ8キロメートルあまりと比べて、3日の台湾東部沖地震が放出したエネルギーはあまり変わりません。921大地震発生後、大小さまざまな地震が翌年、さらに一年後まで続いた経験を踏まえ、3日の台湾東部沖地震の余震は半年、または一年も続くだろうと判断したということです。
(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)