蔡英文・総統は18日、総統府でリトアニア共和国の外務副大臣を務めたマンタス・アドメナス(Mantas Adomėnas)氏および同国シンクタンクの学者で構成される訪問団の表敬訪問を受け、アドメナス氏が再び台湾を訪れたことに歓迎の意を表しました。また、3日に台湾東部の花蓮県で発生した地震の被災地復興支援のため、リトアニア政府が5万ユーロ(日本円でおよそ820万円)の義援金を寄付すると発表し、台湾への友情を示してくれたことに、台湾の人々を代表して心からの感謝を示しました。
蔡・総統は、アドメナス氏が2020年にリトアニア国会で台湾に友好的なグループの副委員長として、リトアニア各界の200人以上を集め、リトアニア政府に対し台湾との協力強化を呼び掛けたこと、同国の外務副大臣としての任期中は、リトアニア政府に台湾への新型コロナウイルスワクチンの無償提供を積極的に働きかけたほか、台湾とリトアニア双方が代表処を相互設置する過程で様々な支援を提供し、双方の関係をさらに緊密にしたことなど、アドメナス氏の長年にわたる台湾への支持に感謝を表しました。
また、近年、台湾とリトアニアは偽情報の防止および情報セキュリティの分野において多くの経験を共有し、ともに民主主義と自由の価値を守ってきた。さらに、リトアニア政府と議会は台湾海峡の平和と安定への重視、台湾の国際社会への参与を支持する旨を繰り返し表明している。今後も引き続き台湾とリトアニアのパートナーシップを深化させていきたいと述べています。
蔡・総統は「台湾とリトアニアの協力は、民主主義陣営の力を強化するだけでなく、世界の繁栄と発展にも貢献すると信じている。貴賓の皆さんには引き続き、台湾とリトアニアの様々な分野での交流拡大に影響力を発揮していただけるようお願いしたい」と語っています。
一方、アドメナス氏はスピーチで、リトアニアと台湾は歴史や直面している困難が非常に近く、それゆえに主権を否定される気持ちが理解できると述べたほか、台湾は占領下にあったリトアニアを含め、過去にバルト三国を支持してきた。台湾はリトアニアとともにあり、リトアニアの主権と独立を支持している、これは非常に美しいことである。また、台湾が主権と独立、および国際的な承認を望んでいることは、台湾の人々がそのような生活様式を維持したいと考えていることを国際社会に見せつけていると指摘。台湾は真の自由の島であり、人権の灯台であり、さらには地域の模範でもある。また、その価値観を継続していかなければならないというメッセージを世界に発信していると述べました。
アドメナス氏はさらに、民主主義は空から降ってくるものではなく、民主主義を手に入れた後も闘い続けなければならない。なぜなら、民主主義国家が権威主義体制に逆戻りする可能性があるからだ。したがって、民主主義と人権は権威主義にとって脅威であるため、民主主義は常に警戒心を抱く必要があると話しました。
(編集:本村大資/王淑卿)