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経済部と大立光電提携の新会社、電池材料市場の商機獲得目指す

  • 12 March, 2024
  • 駒田英
経済部と大立光電提携の新会社、電池材料市場の商機獲得目指す
経済部産業技術司と光学デバイス大手の大立光電(ラーガン・プレシジョン)が提携して設立した「萬溢能源公司」は12日、記者会見を行った。写真は、関連技術とその応用について説明する陳金銘・董事長。(写真:中央社)

リチウム電池の市場規模が2030年にも4500億米ドル(日本円約66兆3530億円)に達すると期待される中、経済部産業技術司は12日、光学デバイス大手の大立光電(ラーガン・プレシジョン)と提携し、「萬溢能源公司」を設立しました。世界で最も速い充電速度をもつリチウム電池の負極材料、チタンニオブ酸化物(TNO)を開発します。ラーガン・プレシジョンが台湾元4.5億元(日本円約21億1240万円)を投資、工業技術研究院から技術移転を行い、チタンニオブ酸化物(TNO)事業に参入、世界の電気自動車及びエネルギー貯蔵市場のビジネスチャンス獲得を狙います。

経済部産業技術司の邱求慧・司長は「同様に、ラーガン・プレシジョンの各種材料における競争力を十分に利用していく。これは、過去の『科学技術研究開発プログラム』にあたるものだといえよう。技術発展の一つの方向性と、これらの方向における産業のエネルギー、市場開拓の能力を組み合わせていく。今後、こうした強者と強者のタッグにより、さらに優れた化学反応が生み出され、市場を大きく開拓することができるだろう」と述べました。

伝統的なリチウム電池の負極材料として使用される黒鉛(グラファイト)に対し、チタンニオブ酸化物(TNO)には4つの優位性があるといわれています。「萬溢能源公司」の陳金銘・董事長は「我々が今回生産するチタンニオブ酸化物(TNO)の負極材料の優位性の1つ目は、5分間という急速充電だ。2つ目は、寿命が現在の黒鉛の負極材料の5倍、サイクル寿命1万回、つまり20年間使用できる点だ。3つ目は、材料の安全性が黒鉛よりも高い事。そして、4つ目は低温でも充電、放電が可能という点にある。」と説明しました。

「萬溢能源公司」は、現在、すでに国内外の電池メーカー、ODMメーカーとも接触しており、これらが将来的な提携パートナーとなると述べました。年内に試作ラインを設ける予定で、初期の生産量は24トン、来年には量産ラインを立ち上げ、2026年の生産量は600トンを目標とし、国内外の大手電池セル工場に提供、市場シェアを高めていきたいとしています。

(編集:駒田英/本村大資)

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