行政院(内閣)が所在する建物の前身は、台湾省行政長官公署でした。77年前に「闇たばこ摘発事件」が発生した際、当時の公署を警護する衛兵が抗議する人々に発砲し、死傷者が出たことにより、その建物が移行期の正義促進条例に基づき、不義遺跡として公表。行政院は3つの説明標識を制定することを決定しました。
1947年に発生した、当時の国民政府による流血鎮圧事件「228事件」から28日で77年を迎えるのを前に、行政院の陳建仁‧院長(首相)、鄭文燦‧副院長(副首相)、国家人権委員会の主任委員を兼務する、陳菊・監察院長、文化部の史哲・部長らが共に、不義遺跡の除幕式に出席。解説員の案内で、陳‧行政院長は228事件の遺族の子孫たちを連れ、行政院内に表示されている3か所の不義遺跡を訪れ、ユリの花を捧げて追悼しました。
陳‧行政院長は、あさっては228記念日であり、すべての228の犠牲者とその遺族に心からの慰問と敬意を表する。現在、政府は既に42か所の不義遺跡を公表し、また64か所の潜在的な不義遺跡がある。行政院は228事件の重要な歴史的発生地の一つであり、行政院が先立って説明標識を設置することは、南アフリカが憲法裁判所をヨハネスブルグの第4刑務所に建てたことと同じような意味を持っている。それは政府が移行期の正義を実現する過程で、歴史の過ちを永遠に記憶することを示していると述べました。
陳‧行政院長は、「南アフリカは当時、移行期の正義を推進するため、憲法裁判所をヨハネスブルグの第4刑務所に建てた。それはマンデラ、ガンディ、そして無数の民主活動家が拘禁された政治刑務所であった。政府は過去の不義の歴史の痕跡を保存することによって、二度と繰り返さないという決意を示している。」と話しています。
しかし、招かれて出席した台湾228関懐協会の王文宏‧理事長は、不義遺跡を示すことは移行期の正義のプロジェクトにおける小さな一歩に過ぎないと述べ、一党独裁の権威の時代を代表する蒋介石という殺人者が今もなお中正紀念堂にて崇められている。蒋介石の銅像は速やかに撤去され、蒋介石と蒋経国の遺体についても、期限を規定し、家族が引き取って処理するようにするべきだ。また、蔡‧総統に対し、任期が終了する前に8年前の選挙で約束した移行期の正義という重要な政見を実現させ、政府が民主主義と自由を重視していることを示すよう呼びかけました。
(編集:許芳瑋/本村大資)