今年(2024年)の3月10日は、チベット民族蜂起65周年です。
チベット族の苦難をより多くの人に理解してもらうための人権NGO(非政府組織)「チベット台湾人権ネットワーク(Human Rights Network for Tibet and Taiwan)」は14日、毎年恒例の「為西藏自由而騎(Cycling for a Free Tibet/チベットの自由のためのサイクリング)」活動を開始。サイクリングを通して、自由と民主主義を取り戻すための戦いをあきらめないチベット人の精神を表し、より多くの人にチベット人の苦しみを理解してもらえるよう呼びかけると同時に、中国による圧迫へ異議の声を発していくとしています。
2004年から毎年3月10日のチベット民族蜂起の前夜に、台湾に住むチベット人団体が大規模なパレードを行っています。この「為西藏自由而騎(チベットの自由のためのサイクリング)」活動は、チベット台湾人権ネットワークの札西慈仁(タシ・ツェリン)秘書長が2011年に発起したイベントで、今年は台湾北部‧台北と南部‧高雄で5回開催する予定です。14日、最初のサイクリングを実施し、札西慈仁(タシ・ツェリン)秘書長率いるチームは台北市内の228和平公園を出発、立法院(国会)で記者会見を行いました。
その後、サイクリングチームは台北市のランドマークで世界有数の超高層ビルである、台北101へと走るとともに、沿道に向けて「フリー・チベット!チベットはチベット人のものだ」との声を上げました。
札西慈仁(タシ・ツェリン)秘書長は、チベット人はもう60年以上も亡命しており、故郷に帰ることができない。今もチベットにいるチベット人は様々な弾圧を受けている。しかし、中共は対外的にチベット人は幸せに暮らしていると主張している。「習近平氏が国家主席になって以降、現在100人のチベット人学生が親元やチベットの文化教育から離れており、彼らに中国の教育をし、これらの若いチベット人を洗脳しようとしている。さらには中共はいかなる宗教も信じないようチベット仏教を制御しようとしている」と話しました。
台湾の人権団体である「人権公約施行監督連盟」、および、台湾に住む香港人による「香港邊城青年(Hong Kong Outlanders)」もサイクリング活動を支援しているほか、与党・民進党の沈伯洋・立法委員(国会議員)も記者会見に出席し、声援を送りました。
沈・立法委員は、チベットが中国に迫られ締結した「十七条協議」は台湾に対するとても重要な警告である。中国は今、台湾への弾圧をますます強めている。チベットだけではなく、東トルキスタンのウイグル族や香港などの地でも今、まさに同じことが起きている。みんなチベット問題の重要性をしっかりと理解する必要があり、中国共産党の横暴な政治に共に抵抗し、自由・民主主義・人権のために声を上げなければならないと述べました。
チベット台湾人権ネットワークの林欣怡・常務理事は、毎年行っている「チベットの自由のためのサイクリング」活動は、皆さんにチベット問題に注目してもらうだけでなく、同時に中国共産党政権から迫害を受けた香港や東トルキスタン、南モンゴルに声援を送るものであり、さらには全体主義者の迫害を受けたミャンマーやウクライナ、そして中国共産党政権により脅迫され失踪した政治犯に声援を送るほか、2月28日に行われるサイクリングイベントでは台湾にも声援を送ると説明。みんなに歴史を忘れないで欲しいと述べました。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)