蔡英文・総統は31日、2024年「世界平和の日」のメッセージに呼応してローマ教皇フランシスコへ書簡を送りました。蔡・総統は書簡の中で、AI(人工知能)は人類の平和と幸福を増進するために有効に活用されるべきだと強調するメッセージに同意するとし、台湾もこの宣言の中で呼びかけている、人権はアルゴリズムでは決めることはできないということを深く理解している。このことから台湾は今後も「人間的な心、科学技術の脳」を備えたAIの開発を主動するのと同時に、司教顧問会とも協力を深め、科学技術を通じて善の統治を実現していきたいと記しました。
蔡・総統は、台湾の半導体産業は、世界においてリーダー的位置にあり、AIなど先端技術の発展を促進していると指摘。今、AIが世界を席巻しており、台湾は引き続き、国際社会において高度で頼りになり、有効で、安全なパートナーとなれるよう努力を続けていくと語りました。
蔡・総統は、教皇が警告したように、AIの適用範囲が広がるにつれ、人類の価値観を再形成し続け、プライバシー侵害、データ操作、違法監視などの道徳的リスクを引き起こしており、自由で民主的な社会に影響を与えている。
中でも、偽情報による攻撃は既に台湾など民主主義国家が直面している最も困難な課題の一つであると指摘。台湾は国際社会の責任ある一員として、偽情報を識別するメカニズムの構築に尽力し、公衆意識を高めるとともに、様々な異なるコミュニティ間の団結を強化し、効果的に偽情報に対抗し、世界の友人たちとその経験を共有していくと述べました。
この他、より包括的AI政策を打ち出すため、台湾は2023年から「台湾AI行動計画2.0」を打ち出しており、AIの倫理と法制度を強調するとともに、関連する基本法の整備を進め、信頼できるデジタル環境を構築し、人々の権利と利益を保障していきたい。これは、教皇のメッセージのAIに関する考察とビジョンに呼応するものであると記しています。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)