世界の海上輸送は、新型コロナウイルス流行中の港湾の混雑による海上運賃値上げという要素がなくなりましたが、去年6月からはロシア・ウクライナ戦争および世界的なインフレによる物価上昇の影響を受け、各国のコンテナ取扱量および輸送量が減少しています。台湾港務公司の李賢義・董事長は4日に受けたンタビューで、同社が管理する台湾の港湾における去年のコンテナ取扱量は1360万TEUに過ぎず、一昨年の1545万TEUにも及ばない。中でも南部・高雄港のコンテナ取扱量は900万TEUに満たず、883万TEUに留まったと述べました。
しかし、李・董事長は港湾群の企業誘致努力により、去年の売上高は281億7000万台湾元(日本円でおよそ1300億円)に達し、前年の264億7600万台湾元(日本円でおよそ1220億円)から17億元増加し、過去最高を記録した。洋上風力発電の売り上げが減少。それと同時に政府が従業員の給与を4%引き上げたことに伴う人件費支出の増加もあり、去年の税引き前純利益はおよそ126億台湾元(日本円でおよそ582億円)と推定され、前年の132億3700万台湾元(日本円でおよそ612億円)をわずかに下回り、126億台湾元になったと指摘しています。
幸いなことに、新型コロナウイルス流行前は主に北部・基隆港に集中していたクルーズ船が、去年3月に高雄港クルーズターミナルが完成し、3月6日に新型コロナ後の初となるクルーズ船が寄港したおかげで、去年は基隆港に延べ142隻のクルーズ船が寄港したほか、高雄港にも延べ133隻が寄港。東部・花蓮港には7、8隻が寄港し、全体のクルーズ船の乗客は延べ55万人に達した。今年は2019年の新型コロナウイルス流行前の100万という華々しい日々が戻るのではと期待を示しました。
李・董事長は、「去年、私たちが管理している港湾全体でのクルーズ船は合計延べ327隻、旅客は延べ50万人に達した。今年は現在の予測だが、港湾全体で延べ477隻に達する見通しで、そのうち基隆港が延べ282隻、高雄港が延べ159隻、残りは花蓮、離島の澎湖、北東部・蘇澳港に寄港する。したがって、現在の予測数より、さらに増える見込みだ。今年はクルーズ船の利用者数が期待でき、新型コロナ前の記録更新を望んでいる」とこのように述べています。
台湾港務公司によりますと、現在、高雄港クルーズターミナルビルには通信会社の遠傳(Far EasTone)、ホテルの承億飯店(TAI Urban Resort Hotel)と免税店の昇恆昌(エバーリッチ)などの企業が続々と入居。花蓮港と蘇澳港のターミナルも相次いで工事が完成。基隆港に関しては、東埠頭のショッピングセンターの人気が高まっているほか、西埠頭も企業誘致を始めている。去年の年末に軍港の西側移転が完了した後は、新たな区域の計画も進められているということです。
このほか、南部・嘉義の布袋港ターミナルが一昨年に完成したことにより、去年、布袋港から澎湖行きの船に乗船した旅客は過去の延べ51万人から延べ61万人に増加。さらに、澎湖1号埠頭の延長工事が来年3月に完了すれば、大型クルーズ船も直接、着岸できるようになるということです。
(編集:本村大資/王淑卿)