台湾民主実験室が5日に「中国の影響力ネットワーク年次総会」を開催、外交部(外務省)の呉釗燮・部長(外相)が招かれて講演を行いました。呉・外交部長は講演の中で、権威主義の拡張に向き合う最前線に立つ台湾は、毎日中国の威圧行為とグレーゾーン戦術に直面している。台湾は常に中国の脅迫と政治的な威嚇の目標になっており、認知戦の実験対象にもなっていると指摘しています。
呉釗燮・部長によりますと、台湾は来年の初めに、次期正副総統選挙と次期立法委員選挙(国会議員選挙)を行う。中国はハイブリッドの手段で台湾の開放した社会を対象に、軍事的な威圧行為、経済的威圧、偽情報、不法な金銭援助などを利用して台湾の選挙結果に影響を及ぼそうとしています。
呉・外交部長は、これらの干渉は選挙前、社会に分裂と不信感をもたらし、台湾の民主制度を破壊する。全体主義の中国が台湾、またはほかのところでその目的を遂行することは絶対許さない。これらの威圧行為に対抗するため、政府は部会を横断するメカニズムを通じて偽情報を確認、説明している。それと同時に社会の各分野との政策に関する意思疎通と、メディアのリテラシーを強化していると説明しました。
公的機関のほか、呉釗燮・部長は民間団体などとの協力の重要性も強調、台湾民主実験室を含む多くの非政府組織はいずれも公民社会に協力して偽情報と悪意に満ちた情報に対抗する能力と強靭性を高めるよう努力しているとしています。
呉・外交部長は、各界に対して中国影響力ネットワーク年次総会に参加して台湾人に、自分は孤立無援ではないことを知らせるよう呼びかけると共に、理念の近いパートナーに対しても一致団結して中国の悪意に満ちた影響力に向き合い、民主主義の強靭性を向上させ、共有の価値を守るよう促しています。
(編集:王淑卿/本村大資)