アジア太平洋経済協力会議(APEC) 首脳会議に蔡英文・総統の代理特使として派遣されている、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の創業者・張忠謀氏が現地時間の15日、アメリカ・サンフランシスコでアメリカ国務省のアントニー・ブリンケン国務長官と会談しました。張忠謀氏はその後16日午前には、バイデン大統領が派遣したホワイトハウス国家経済会議(NEC)のラエル・ブレイナード委員長および関係者らと会談を行ったということです。
台湾のAPEC代表団が発表した写真には、張忠謀氏がブレイナード議長と握手している傍らに、在米大使館に相当する駐米台北経済文化代表処の蕭美琴・代表と行政院経済貿易交渉オフィスの首席交渉代表を兼務する行政院の鄧振中・政務委員(無任所大臣)が一緒に写っています。
ブレイナード委員長はアメリカの経済学者で、今年2月にバイデン大統領にホワイトハウスの国家経済会議・委員長に指名されました。これまで財務省や連邦準備制度理事会の副議長を歴任しています。ホワイトハウスにおけるポジションはジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官に匹敵。 現在、インフラ法やチップ法など重要な経済政策の実施を主導しており、今回の米中首脳会談にも出席したということです。また、夫はホワイトハウスでインド太平洋調整官を務めるカート・キャンベルで、キャンベル氏は今月、アメリカ国務副長官に指名されています。
現地時間の16日午前、蕭美琴・駐米代表はアントニー・ブリンケン国務長官が滞在するホテルを訪問。張忠謀氏も11時ごろ到着し、二人は11時40分ごろにホテルを離れました。台湾のAPEC代表団は、会談では双方の全体的な経済情勢、台湾とアメリカの経済に関する協力の深化など、さまざまな議題について踏み込んだ意見交換を行ったと指摘しています。
ここまで、張忠謀氏のアメリカでの行程は、ブリンケン国務長官、バイデン大統領に派遣されたホワイトハウスのブレイナード国家経済会議議長との会談と続いていることから、今後数日のうちにバイデン大統領との会談が行われるかどうかに注目が集まっています。
(編集:本村大資/中野理絵)