台湾の医療分野において、デジタル・トランスフォーメーションをレベルアップするため、衛生福利部中央健康保険署の石崇良・署長は13日、アメリカの医療情報管理システム学会「HIMSS(Healthcare Information and Management Systems Society、ヒムス)」のハル・ウォルフ(Hal Wolf)CEOと共に協力覚書(MOU)を締結しました。
石崇良・署長は、健康保険は既に28年間実施されており、台湾は非常に早くから医療情報システムを開発し、多様性を備えている。しかし、相互運用性が不足しており、情報と医療の統合の発展には課題がある。近年、ハッカーやサイバーセキュリティの問題も異なる領域に広がり、病院がハッカー攻撃を受ける頻度と回数が増加しており、医療分野におけるサイバーセキュリティの問題がもう一つの挑戦となっている、と指摘しました。
石崇良・署長は、行政院(内閣)の支持のもとで、健康保険署は今年、「健保醫療平權數位升級計畫(健康保険医療平等デジタルレベルアップ計画)」を提出し、4年間に45億台湾元(およそ、207億日本円)を投入する予定。今後のクラウドテクノロジー技術や人工知能(AI)、ビッグデータなどの活用に対応するため、計画には、情報システムの改革とアップグレード、およびセキュリティの向上という2つのポイントが含まれている。さらに、医療機関のデジタル・トランスフォーメーションを推進、データの相互運用性と操作性を向上させると示しています。
このため、HIMSSとの協力覚書締結を通じて、システム横断のデータ処理効率を高め、健康資料のスマート運用を強化したいということです。
石崇良・署長は、「HIMSSの協力を得られることを嬉しく思う。HIMSSは設立から60年が経過し、医療情報技術やサイバーセキュリティの構築、管理などの分野で長年にわたり尽力してきた。各国で優れた実績をあげている。今日、協力覚書の締結を通じて、今後もHIMSSの国際的な経験を活かし、台湾における医療分野のデジタルレベルアップをより早い達成に向け加速させ、国際基準に適合させることが期待される」と話しています。
石崇良・署長は、今回の協力には4つの主要なポイントがあり、それには全人的な健康ケアの向上、デジタルな相互能力の構築、サイバーセキュリティの強靭性の強化、そして人材の充実が含まれていると指摘しました。
ハル・ウォルフCEOは挨拶で、人工知能(AI)と、モノのインターネットであるインターネット・オブ・シングス(IoT)が世界に導入されつつあり、今後、多くの変革が予想される。HIMSSの使命は、情報と技術の力を活用して、グローバルな健康エコシステムを改革し、貢献すること。HIMSSの協力を得て、今後数年で台湾の医療システムは変革に成功するだろう、と期待を示しています。
(編集:許芳瑋/本村大資)