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TSMCの張忠謀氏が特使としてAPEC首脳会議に、蔡・総統のメッセージを世界へ

  • 10 November, 2023
  • 本村 大資
TSMCの張忠謀氏が特使としてAPEC首脳会議に、蔡・総統のメッセージを世界へ
10日に総統府で行われたAPEC首脳会議代表団の出発前記者会見で蔡英文・総統がTSMC創業者のモリス・チャン氏を特使に任命(写真:総統府Flickr)

11月15日からアメリカ、サンフランシスコで開催される今年のAPEC首脳会議に、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏が再び蔡英文・総統の特使として出席します。モリス・チャン氏が総統の代表としてAPEC首脳会議に出席するのは2018年以来、6度目となります。

総統府は10日、APEC首脳会議代表団の出発前説明会を開催。蔡英文・総統は、モリス・チャン氏が再度、この重責を担ってくれたことへの感謝を表するとともに、チャン氏がAPEC加盟国や国際社会に向け、4つのメッセージを伝えてくれることに期待を寄せました。第1に、台湾は地域の平和と繁栄、発展を促進するために努力を続けるというメッセージです。

蔡・総統は、世界が様々な課題に直面している現在、地域内での衝突のリスクを低減し、共同で地域の経済発展や平和で安定した環境を創り出すために、お互いが手を携えて努力しなければならない。台湾は国際社会において信頼できる安全なパートナーであり、今後も地域の平和と繁栄、発展に貢献していくための努力を続けると強調しました。

第2のメッセージは各国と協力し、さらに柔軟性と強靭性を持ったサプライチェーンを構築することです。蔡・総統は「台湾のハイエンド製造業における知識と人材は、世界のサプライチェーンの安定に貢献しており、私たちは人材育成、産業発展促進の経験をより多くの経済体と共有したいと考えている。私たちは協力することで互いの強みを発揮し、さらに多様性、柔軟性、強靭性のあるサプライチェーンを創り出せると信じている」と述べています。

第3に、台湾のグリーンエネルギーへの転換促進と中小企業、労働者および女性の権利を保障することです。そして、最後に各国の経済体に対し、デジタルトランスフォーメーションがもたらす経済発展と同時に、デジタル・ディバイドを縮小するための努力を呼びかけました。蔡・総統はまた、チャイニーズ・タイペイのAPECビジネス諮問委員会(ABAC)代表である廣達電腦(クアンタ・コンピュータ)の張嘉淵・技術長がAPECメンバーに提供した「o AI Yourself」訓練コースを最良の例として紹介しました。

蔡・総統はさらに、台湾には能力があり、世界に貢献する意欲もある。モリス・チャン氏の豊富な経験をもってすれば、台湾とAPEC加盟国は関心の高い議題について交流を強化できるだけでなく、さまざまな分野で協力の機会を創出し続けることができると確信していると語っています。

一方、モリス・チャン氏は、総統から託された使命を果たすべく、全力を尽くすと述べました。チャン氏は、TSMCは台湾およびアメリカ、日本、ドイツでも生産、投資を拡大し、さらに柔軟で強靭なサプライチェーンを構築すると指摘しています。

(編集:本村大資/中野理絵)

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