8日、台北市で行われた国際会議「2023台北安全対話」に出席したアメリカのジョン・ウィットレイ前陸軍長官代行(John Whitley)、そして学者、専門家らが9日、蔡英文・総統を表敬訪問しました。
蔡・総統は過去3年間で国際的な安全保障をめぐる情勢は構造的変化が生じた。権威主義が拡大し続けているだけでなく、国際秩序も多くの試練に直面している。台湾は民主主義を守る最前線に立っており、近年は民主主義と自由の価値を堅持し、民主主義諸国との協力関係を強化し、地域の平和と安定を共同で維持していると述べました。
また蔡・総統は、台湾の民主主義と自由を守る決意は、国防の成果にも反映されていると指摘。初の国産潜水艦「海鯤軍艦」の進水式、そして空軍の高等訓練機「勇鷹、Brave Eagle、ブレイブ・イーグル」の21機納入を例に挙げ、こうした「国防自主」は台湾の航空宇宙産業と造船産業の発展を促進していると述べました。
蔡・総統は、台湾は世界に貢献する能力と意欲を持っている。今後も皆さんが台湾を訪問し、より多元的な交流が行われ、互いの国家の安全保障と発展のために協力しあえることを期待していると述べました。
前陸軍長官代行のウィットレイ氏は、台湾訪問前に友人や同僚、そして国防関係者と意見交換を行ったが、全員が台湾の防衛費増額、防衛改革、部隊の訓練強化など、その進歩に深い感銘を受けていた、こうした進歩は非常に重要であると指摘。
加えて、来年1月に迫った総統選挙について触れ、ウィットレイ氏は、選挙結果がどうであれ、こうした進歩を継続すべきであり、どう制度化していくかが重要である。制度化すれば、どの総統も予期できる。アメリカ国防関係者の多くはこの点を非常に重要と感じていると述べました。
またウィットレイ氏は、ロシアのウクライナ侵攻を例に挙げ、ウクライナには、同盟国や支援が到着するまで一定期間持ちこたえる能力があった。この観点から台湾の国防における改善と進歩は重要であり、アメリカが台湾を支援し続ける上でも重要なシグナルとなると指摘しました。
(編集:岩口敬子/王淑卿/本村大資)