国防部のシンクタンク「國防安全研究院」が主催する「2023台北安全對話(台北安全保障対話)」が8日、「中国による世界秩序と民主主義への挑戦」をメインテーマに、台北市のハンブルハウスホテル台北で行われました。
蔡英文・総統は挨拶の際、ここ数年に渡り、前例のない感染症が世界の安定と安全を破壊し、世界の秩序を脅かしている。そして、ウクライナはロシアによる侵攻に対抗し続け、中東でも紛争が勃発し続けている今、ますます厳しさを増す安全保障上の課題に直面しており、私たちが平和を当然のことと考えることができないのは明らかであると述べました。
また蔡・総統は、台湾の人々は自身、隣国、地域全体に関わらず、国家を守ることが極めて重要であることをわかっていると語り、「世界中の民主主義制度はまさにこの世代最大の試練に直面している。私たちはしっかりと協力して、地域の冒険主義や侵略行為を抑制し、私たちの将来と共通の価値観の継続を確保し続けなければならない」と呼びかけました。
さらに、今、民主主義の価値に最も差し迫った脅威は、おそらく権威主義政権から来ている。中国共産党は頻繁にグレーゾーンを動き回り、南シナ海と東シナ海の安全を含む地域の安定を著しく破壊している。そして台湾は、防空識別圏への頻繁な侵入、周辺での大規模な軍事演習、経済的脅迫攻撃など、課題に絶えず直面していると話し、このような課題に直面しているにもかかわらず、国際社会による台湾の地域の平和と安定に対する支持の表明に、台湾は深く励まされていると強調。台湾は苦労して勝ち取った民主主義を守る決意を固めており、兵役の義務を1年に戻しただけでなく、国防予算を8年連続で増加させた。来年の国防予算は今年と比べ7.7%増加、GDPの2.5%を占める。そして初の国産潜水艦「海鯤軍艦(Narwhal/ノーファル)」の進水式も行い、国防の自主の重要なマイルストーンだと語りました。
蔡・総統は、作戦能力の構築だけでなく、台湾は偽情報による認知作戦というような非伝統的な脅威にも対抗できる必要がある。この他、民間防衛システムや予備役の訓練も徐々に強化しており、社会の強靭性を強化していると述べました。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)