第29回アジア薬剤師会連合(FAPA)学術大会が13年ぶりに台湾で開催され、開幕式に蔡英文・総統が出席し、英語で挨拶を述べました。
蔡・総統は、私たちは新型コロナウィルスのパンデミック中でもコロナ禍後でも薬剤師のサポートと支援が必要である。薬剤師のサポートと支援があってこそ、公衆衛生システムの強靭性と信頼性を高めることができる。本日ここにいる世界中の薬剤師の皆さんに、ありがとうと言いたい。世界にあなた方がいてくれて嬉しい、あなた方の努力に感謝すると述べました。
また蔡・総統は、新型コロナウィルスが最も蔓延した2021年、FAPAの現会長であるYolanda Robles博士が当初の予定より早く就任し、卓越したリーダーシップを発揮してアジアの会員と協力し、医薬品化学と製薬システムを強化し、医薬品の安全とサービスを向上させたと指摘。加えて、新型コロナウィルス流行時の台湾の薬剤師の貢献について、大手の調剤薬局や薬剤師が医薬品を調達し隔離患者へ配達したこと、政府によるマスクの実名販売制度や簡易検査キットの販売制度と連携し、危機を乗り越えたと言及しました。
蔡・総統は、現在感染の流行は落ち着き、世界的な防疫措置も段階的に緩和されたが、薬局は薬を提供するだけでなく、地域における医療サービス、介護相談などを提供する重要な拠点でもあり、依然として薬剤師の支援が必要であると語りました。
今年のFAPA学術大会の台湾での開催について、主催者の中華民国薬剤師公会全国聯合会の黃金舜・会長は、中国による弾圧の影響で開催実現は容易ではなかった。参加者は、世界24か国、3,000人にのぼると語りました。
蔡・総統は、台湾の外交的困難を打開し、FAPAの学術大会を主催する権利を得るために尽力した黄・会長の努力に感謝の意を表し、今回の開催は、台湾の薬剤師が世界に進出できるだけでなく、これにより、台湾の公衆衛生制度の強さを世界が知ることができる。台湾の薬剤師が国際的な専門家と交流し、薬剤師としての専門性を向上させ、それが医薬品の安全性向上につながる機会となることを望んでいると期待を寄せました。
(編集:岩口敬子/王淑卿/本村大資)