欧州議会国際貿易委員会(International Trade Committee,INTA)は24日、EUの行政機関である欧州委員会に対し、「台湾とのサプライチェーンの強靭化協定をできるだけ早く開始する」よう求める台湾支持の最新の決議案の草案を可決しました。この決議案は11月に欧州議会で採決される予定です。
決議案の起草責任者である欧州議会のウィンクラー(Luliu Winkler)議員は、この決議は、貿易委員会がEUと台湾の貿易および投資関係を重視しているという一貫した立場を改めて確認するものである。双方は既に経済・貿易の対話機会を持っているだけでなく、さらに一歩進んだ強化関係が必要であると語りました。
ウィンクラー議員は、「地政学上の動きが沸き上がっている時期、我々は台湾との協力を強く求めている。これはEUのグリーンエネルギーやデジタル転換に関連する戦略的サプライチェーンの強靭性をより強くすることができる」と話しました。
国際貿易委員会は通過した決議草案では、EUと台湾の製品貿易量は2022年には過去最高の842億ユーロ(台湾元およそ2.9兆元)にまで達し、「巨大な潜在力を秘めており、この数字は引きあがる可能性がある」と指摘しました。
草案では、EUと台湾の協力機会には、重要なインフラ建設の保護、海外からの経済的脅迫への対抗、経済の安全保障と言った重要な領域が含まれており、デジタル貿易、関税、ネットワークの強靭性などの分野でも協力の強化を求めています。
また決議草案には、欧州委員会(European Commission)と欧州対外行動局(European External Action Service,EEAS)に対し「台湾とのサプライチェーンの強靭化協定をできるだけ早く開始する」ことと、「台湾が多くの国際舞台に出席できるよう支持の増強」をさらに明確に要求しています。
欧州議会はこれまでも何度も要求をしていますが、欧州委員会は台湾との自由貿易、あるいは投資協定交渉に向けた準備作業の開始を明確に拒否し続けており、突破する機会を求めるため、今回の決議草案は、サプライチェーンの強靭化協定を目標にしているものです。
ウィンクラー議員はまた、欧州議会貿易委員会を代表して欧州委員会に対し、質問書を送り、EUと台湾間の経済・貿易のさらなる発展に対する障害や解決方法、地政学的衝撃下においていかにして台湾と二国間の強靭性を強化していくか、台湾とサプライチェーンの強靭化協定を締結する選択肢を検討する意思はあるのかどうか、口頭で回答する時間を調整するよう要請。また、欧州委員会に、前述の問題に対処するために手順とスケジュール表を提出するよう求めました。
この決議案は、貿易委員会で、賛成24票、反対2票で可決され、11月の欧州議会で採決される予定で、通過する可能性が高いとみられています。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)