台湾初の国産気象衛星「猟風者(トリトン)」は9日に打ち上げられ、台湾時間の午前10時31分に順調に軌道に入りました。国家実験研究院国家宇宙センターのコントロールセンターが、今後の衛星操作を引き継ぎます。
国家宇宙センターの呉宗信・主任は、「好酒沉甕底(良いものは最後にやってくる)」と喜び、台湾が自主的に開発した重要な部品が、宇宙でのフライト記録を取得し、企業の国際航空宇宙サプライチェーン参入を支援すると述べました。
気象衛星「トリトン」は、今年7月にフランス領ギアナに運ばれ、本来は台湾時間の10月7日午前9時36分に、他の11の衛星とともに、フランスのアリアンスペース社(Arianespace)のヴェガ(VEGA)ロケットによる打ち上げられる予定でした。しかし、観測データの数値がわずかに基準を超えたため、打ち上げは直前になってキャンセルされました。アリアンスペース社が問題を解決した後、国家宇宙センターは9日未明、同日の午前9時36分に再度打ち上げを行い、同時に国家宇宙センターの高層棟でライブ配信を行うことを発表しました
カウントダウン後、ロケットは順調に点火して打ち上げられました。ともに立ち会った国家科学及技術委員会の呉政忠‧主任委員、国家宇宙センターの呉宗信・主任は、拍手をして祝賀しました。
その後、呉政忠‧主任委員とエンジニアたちは握手を交わし、チームが双十国慶節連休期間中に台湾の宇宙に向けての重要な一歩を踏み出すために尽力したことに感謝の意を表しました。
気象衛星「トリトン」は、およそ82%が台湾で研究開発および製造されたものであり、地上設備を含めると、20以上の台湾の研究機関と企業が参加しています。呉宗信・主任は、「トリトン」が順調に打ち上げられたことは、台湾が自主開発した重要な部品が実際に宇宙で飛行できることを意味しており、これにより、宇宙でのフライト記録を取得し、台湾企業の国際的な航空宇宙サプライチェーンへの参入をサポートできるだろうと述べました。
また、「トリトン」は台湾で開発された「GNSSR反射率測定(Global Navigation Satellite System Reflectometry)」と呼ばれるペイロード装置を搭載しており、海面風速の観測任務を実行します。呉宗信・主任は、将来、「トリトン」が現在不足している海面風速情報を補完し、1日におよそ7万件の観測データを提供できる。これにより、台湾の気象観測用人工衛星「福衛七號(フォルモサット7号)」と共に、気候科学研究と気象予報に貢献することが期待されると述べました。
(編集:許芳瑋/本村大資/王淑卿)