大型で強い台風14号(コイヌ)が台湾に接近する中、中央災害対策センターの5日午前に開かれた会議では、既に倒木や電力の中断などの被害報告がでているということです。
消防署の発表によりますと、台風の影響により台湾全土で190人が怪我、前回の会議で報告された数より115人増加し、中部・台中市の54人が最も多く、次いで台南市が37人となっています。 午前8時30分現在、台湾全土で被害件数は計1,719件、現在639件が対応中で、このうち倒木被害が765件と最も多くなっています。
民政司によりますと、南部の高雄市、屏東県、雲林県、台南市、嘉義県、南東部の台東県、東部の花蓮県、中部の南投県、北東部の宜蘭県の9の県と市で既に予防措置としての住民の避難を呼びかけており、既に2954人が避難したということです。また台湾全土79の避難場所で889人が避難しているということです。衛生福利部によりますと、台風の影響で既に孤立した状態になっている地域は14の県と市、49の郷と鎮、188か所に及び、そのうち186か所は既に14日間に及ぶ物資の支給が完了、残る2か所については避難措置を採られました。
水や電力のライフラインについて、経済部によりますと、現時点では浸水などの被害報告は出ていないものの、電力については、20万1581世帯が停電。そのうち、7割が5日午後5時までには復旧する計画であるとしていますが、屏東県、台東県では風や雨が強く、復旧に時間を要するということです。また離島の緑島、蘭嶼では、送電鉄塔32基が損傷しており本日中の復旧を目指すということです。
中央災害センターの指揮官である内政部の林右昌・部長は、台風14号は、過去3時間において停滞し回転している。台湾の陸地への影響はさらに長くなると予想される。北部の台北市、新北市、基隆市、桃園市では出勤、通学の停止に該当はしないものの、中央気象署は、強風特別警報を発令しており、地方自治体は強風による被害に特に注意するとともに、市民に厳重に警戒し、海辺や屋外での活動を控えるようにと呼びかけました。
林・指揮官は、新北市、基隆市、桃園市は陸上警報が発令されていないものの、必要があれば、海辺を警戒区域と指定する特別措置を行うと述べました。
また林・指揮官は、南部は風や雨が非常に強いとし、台湾電力に対し安全を最優先に、電力復旧作業を行うよう呼びかけました。
(編集:岩口敬子/王淑卿/本村大資)