国家安全局の蔡明彥・局長は4日、立法院外交および国防委員会に「国家情報工作および国家安全局業務報告」を提出しました。
2024年の総統選および立法委員選挙について、野党・民衆党の邱臣遠・立法委員は質疑応答で、関心事は外国勢力が入り込み、選挙結果に影響を与えようとしているかどうかであると述べました。
それについて蔡明彥・局長は、中共の選挙介入の形態は非常に多様化しており、いくつもの重要なポイントがある。軍事的脅迫の他、経済の面においても両岸経済協力枠組協議(ECFA)の見直しや貿易に関する調査をすることを通じて、台湾の企業に圧力をかける可能性や、偽情報の操作を通じて、台湾海峡に激しい戦争の危険な雰囲気を作り出したり、地下ギャンブルやオンラインギャンブルなどの方法を通じて台湾の有権者の投票行為に影響を与えようとしていると語りました。
蔡明彥・局長は、「特に、中国共産党が一部の民間の調査会社と協力して、世論調査で起こりうる状況を操作し、選挙に介入する発表を行っていることに注目している。もう一つは、中国共産党が多くの台湾の各方面の団体や地方の基盤層の代表を中国に招待していることだ。そして最後に特に注意を払っているのは、選挙前に中国で働く台湾籍の人が投票に動員されるかどうかだ」と話しました。
この他、中国共産党軍は福建省の大埕湾で演習を行っていますが、国防部の邱國正・部長は先ごろ「最近の敵の状況は異常ともいえる」と述べており、中国共産党軍のロケット部隊を厳重に監視ししていることを明らかにしました。
蔡明彥・局長は答弁の際、中国共産党軍の今回の演習項目は過去と比べても大きくは変わらない。ただし規模が拡大していると話しました。
蔡明彥・局長は、「9月下旬の中国共産党の中央軍事委員会が行った全軍戦略演習は、演習項目が過去と全く同じであった。先ほど述べたように、違っていたのは動員された航空機や船舶の規模が確実に例年に比べ増えていることだ。今回、ロケット軍が実験した弾道ミサイルの数も過去最多で、これが大きな違いだろう」と説明、これは習近平・国家主席がロケット軍を再編しており、軍事演習を通じて軍への統制を強化しているのではないかと推測しました。
この他、蔡明彥・局長は、中国で新たな「反スパイ法」が7月1日に施行されてから、台湾人が中国の税関で拘束された案件が、上半期の4件から下半期は今日までに9件と増加していると指摘。そのうち多くが、学者を含む社会団体であり、不当な罪を着せられるのを避けるために、市民に中国に行く際には注意するよう呼びかけました。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)