蔡英文・総統は23日午前、離島・金門の太武山公墓に向かい、忠烈殿で「823砲戦勝利65周年追悼式典」を主宰しました。また、太武山公墓に祀られている殉職した英雄的兵士たちに敬意と哀悼の意を表し、忠誠心と愛国心を偲びました。
式典には、国家安全会議の顧立雄・秘書長、国防部の邱國正・部長、総統府の張惇涵・副秘書長、野党・国民党の次期総統選の公認候補者である侯友宜・新北市長、金門県の陳福海・県長(知事)、与党・民進党の洪申翰・立法委員(全国区)、国民党所属の陳玉珍・立法委員(金門県)らも出席しました。
蔡・総統は正午には、戦闘に参加した兵士および遺族らとの昼食会を行い、その挨拶の中で、65年前、金門は数十万発の集中砲撃を受けたが、島の兵士や住民が「運命共同体」の精神で、ためらうことなく共産党軍を撃退し祖国を守った。そして台湾に民主主義と自由への道を歩む機会を与えてくれた。もしあの「823砲戦」の勝利がなければ今の台湾はなかったと語り、戦いに参加した兵士とその遺族に深い敬意を表すると述べました。
また、「823砲戦」の勝利を記念するのと同時に、今の安定と繁栄は全てここにいる祖国を守ってくれた英雄や、祖国を守るために犠牲となったすべての英雄たちのおかげであるということを自身もしっかり思いださなければならない。先に来たのか後に来たのかや、民族によって分けることなく、一致団結したからこそ、今日の台湾があると強調。したがって、ここにいる人々や英雄たちの努力に敬意を表するためにも、祖国の平安と幸福を代々受け継ぐためにも、祖国を守るという決意は受け継いでいきたいし、受け継がなければならないと語り、台湾海峡の平和と安定を維持するという立場を改めて強調しました。
蔡・総統は、「私も今日のこの機会に再度強調したい。私たちは台湾海峡の平和と安定の維持に全力で取り組んでおり、それは非常に確固としたものである。しかし、平和を維持するにはまず、自らを強化しなければならない。そのため、我々は引き続き国防改革を実施し、国防の自主を促進し、国防の戦力と強靭性を引き上げ続けなければならない」と述べました。
また、政府は当時、祖国防衛のために戦った兵士や遺族たちへのサポートを忘れず、毎年の慰問や緊急時のサポート、介護施設の建設も継続し、より良い長期ケア環境を整えると語り、戦いに参加した兵士や政府の援助を求める遺族に対し、より適切なケアを提供するよう関係部門に指示すると話しました。
そして、第一線の国軍や金門防衛指揮部の兵士たちにも労いの言葉をかけるとともに、引き続き823砲戦の精神で祖国と大切な価値観を守って欲しいと述べ、最後に戦いに参加した英雄と遺族に敬意を表して乾杯をしました。
行政院(内閣)の鄭文燦・副院長(副首相)は桃園でインタビューを受けた際、「823砲戦」は21年にも及んだ。これは、両岸が分離して統治されているという事実を確立しており、中華民国・台湾の発展を守り、台湾、澎湖、金門、馬祖の運命共同体の意識が芽生えた。また同時に、我々に平和を追求すること、国防力の増強をすることで平和のための交渉材料も増えるということを考えさせられたと語りました。
(編集:中野理絵/岩口敬子/王淑卿)