台湾の郵便事業などを担う中華郵政公司が8月11日から15日まで、台北世界貿易センター展示ホール1のAエリアで「台北2023第39回アジア国際切手展(Taipei 2023 39th Asian International Stamp Exhibition)」を開催します。中華郵政公司が国際切手展を開催するのは8年ぶりです。
中華郵政公司は「方寸世界 任君遨郵」(Wandering in the Stamp World)をテーマに、アジア切手連盟(FIAP)の会員国26か国の参加を招き、国内外の貴重な切手を1,000点以上展示します。
中華郵政は8日午前、台北アジア国際切手展のプロモーション記者会見を開きました。中華郵政の楊素珠・主任秘書はこの切手展について、「展示期間は11日から15日までの五日間。国内外の切手を1,050点集めた。特に注目を集めるのは、アジア切手展で大賞を獲得した25冊の切手アルバムだ」と紹介しました。
今回の切手展の目玉は、アジアで初めて出展される、世界で最も高い切手とされるイギリス領ギアナの切手「英屬蓋亞那一分洋紅(英領ギアナ1セント・マゼンタ)」です。2、3センチぐらいの大きさの切手ですが、台湾元2億6000万元(約11億7000万日本円)の価値があります。
中華集郵團體聯合會(中華切手収集団体連合会)の陳友安・名誉理事長は、この高価な切手が台湾で展示されることになった経緯について、「この切手の持ち主は、世界各国の珍しくて貴重な切手の売買と競売を専門に行うイギリスの著名な会社、スタンレーギボンズ(Stanley Gibbons)だ。切手展のことについて連絡したら、快諾を得てこの切手を借り受けることになった」と説明しました。
この切手は現在、全世界でこの一枚しか残っていません。1856年、イギリス領ギアナで切手が売り切れました。イギリスから運ばれてくることが間に合わなくて現地の新聞社で印刷されることになりました。後に切手を収集しているある少年が倉庫でこの切手を発見、1.5ドルで売ってしまいました。
何回か転売されて2021年、イギリスは830万米ドルでそれを買い戻しました。この830万米ドルは台湾元に換算すると、2.6億台湾元(約11億7000万日本円)になります。
最も高い切手のほか、「華郵第一古封」、「郵政商票實寄封」、「台灣郵票實寄封」など、中華圏で名高いものも展示されています。
中華郵政は今回の切手展のため、記念アルバムのほか、「大龍獻瑞金銀鑄錠系列商品」、「清朗世寧聚瑞圖黃金畫」、「SANRIO CHARACTERS 郵麗嘉年華」などの記念グッズも発売します。会場では没入型コーナーやAR(拡張現実)といった科学技術を駆使したインタラクティブエリアも設けられ、来場者は自分ならではの体験を楽しむことができます。