行政院(内閣)の陳建仁‧院長(首相)は28日、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)グローバル研究開発センター開所式典に出席しました。陳‧行政院長はあいさつで、台湾産業の競争力を通じて、世界が台湾は民主主義の強靭性のある島であるだけでなく、繁栄するテクノロジーの島でもあることに気づいた、と述べました。
陳‧行政院長はさらに、変化の激しい時代でも、イノベーションは競争力の基盤である。これも、TSMCグローバル研究開発センターの開所において、最も重要な戦略的意義となっていると指摘しています。
陳‧行政院長は、TSMCの研究開発の強化やイノベーションを通じて製造プロセスの突破を実現したことにより、最先端プロセスと大量の生産量を台湾に残し、台湾が半導体領域での最も鍵となる地位を維持していることに感謝している。政府は「護国神山(国を守ってくれる基幹産業)」をサポートし続けると強調しています。
陳‧行政院長は、「政府部会横断の行政効率を向上させるだけでなく、制度を通じて研究開発への投資を奨励し、人材や水力電力、サプライチェーンエコシステムの包括性の拡大に対しても、最大限の支援を提供する。先端設備の購入と研究開発への投資を奨励するための産業革新条例の第10-2条がすでに承認され、詳細な施行細則についても合意があり、8月に公表する予定である。投資控除の仕組みを通じて、事業者により大きな投資インセンティブを提供し、世界中の競争において先頭を保つ。」と話しています。
陳‧行政院長によりますと、行政院の協調のもとで、国家科学委員会と経済部が協力し、TSMCの苗栗県銅鑼郷に位置するサイエンスパーク・新竹科学園区銅鑼基地に先進パッケージング工場を建設する計画が無事に決定した。これにより、900億台湾元(日本円およそ3,900億円)の投資額と1,500の雇用機会が創造されるだけでなく、台湾が将来のAIビジネスチャンスを掴める意欲と能力を示すものでもあるということです。
陳‧行政院長はさらに、政府は「国を守ってくれる基幹産業」をサポートし続けるだけでなく、引き続き、このような基幹産業を作り出す決意もあると述べ、台湾が世界において鍵となる地位を保つため、政府と産業が一緒に努力することを期待しています。
また、開所式典に出席したTSMCの創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏はあいさつで、TSMCの研究開発及び製造チームに敬意を表したほか、「テクノロジー企業は技術の自主性を持つ必要がある」、「研究開発と製造は密接に連携する必要がある」という二つの考え方を提示しました。
TSMCの魏哲家(C.C. Wei)・最高経営責任者(CEO)はあいさつで、TSMCはこの機会を通じて、TSMCが台湾に根付いている決意を全台湾の人々に伝えると同時に、顧客にも、TSMCが研究開発への投資を続け、最新製品の共同開発に取り組むことを表明したいと強調しました。
(編集:許芳瑋/中野理繪/王淑卿)