台湾が自主開発する気象衛星「猟風者(トリトン)」が、台湾国家宇宙センター(TASA)からフランス領ギアナに輸送されるため、14日に出発式が行われました。蔡英文‧総統、行政院(内閣)の陳建仁‧院長(首相)、国家科学及技術委員会の吳政忠‧主任委員(大臣)らが出席し、台湾の宇宙の研究開発における重要なマイルストーンに立ち会いました。
蔡英文‧総統はあいさつで、「猟風者(トリトン)」は台湾が開発した1基目の気象衛星である。およそ10年にわたる努力と数えきれないテストを行ってきており、ついに、重要な打ち上げの段階に入った。「猟風者(トリトン)」という名前は、古代ギリシャ神話の「海の使者」に由来する素晴らしい名前である。風と波を操る能力を持つことを象徴することから、この気象衛星に与えられた使命を表している。今後、打ち上げたら、海面の風速を観測する任務を行い、激烈な天候が海上で発生する初期段階のデータをより正確に把握できる。世界の気象観測と天気予報にとって重大な突破口となり、全世界に貢献できるだろうと述べました。
蔡‧総統は、「また、誇りに思えるのは、猟風者(トリトン)衛星がコンセプトから設計、製造まで、すべて『台湾製造』だと言える。この衛星において重要な部品のうち、80%以上が台湾で研究開発され、20以上の国内研究機関および企業が共同参画している。さらに重要なのは、この衛星にはGNSSR反射率測定(Global Navigation Satellite System Reflectometry)と呼ばれるシステムが搭載されていることである。このシステムもまた、台湾が独自に開発したものである。」と話しています。
蔡‧総統はまた、「猟風者(トリトン)」は、台湾が半導体の精密製造の優位性を通じて、世界の宇宙産業に進出するできることを証明した。この数年、政府は宇宙産業の発展に向けて、良好な環境と基盤を整備するために取り組んできた。これには、「第三期國家太空科技發展長程計畫(第三期航空宇宙計画)」の承認や、10年間で251億台湾元(日本円およそ1,100億)の予算投入、また、「太空發展法(宇宙発展法)」の立法化などが含まれている。法律面や予算面、さらに、組織の各レベルに、政府は最大限の支援を提供していると語りました。
蔡‧総統はさらに、「猟風者(トリトン)」は台湾が国際宇宙産業に進出するための重要な、大きな一歩である。多くの現実的な困難に直面しても、諦めることなく努力してくれた皆さんに感謝している。皆さんのおかげで、誇りを持って世界に「猟風者(トリトン)衛星は台湾から来たものだ」と言うことができる。猟風者(トリトン)には台湾が宇宙時代へ参加する決意があるだけでなく、猟風者(トリトン)は台湾が製造するものが国際舞台に躍り出ることができ、宇宙へも飛べることを象徴していると話しました。
(編集:許芳瑋/中野理繪/王淑卿)