現在、チェコを訪問中の外交部(=外務省)の吳釗燮・部長(=外相)は13日、ヨーロッパ訪問スケジュールの一つとしてチェコのミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)上院議長と会談を行いました。
ビストルチル上院議長は2020年に台湾を訪問しており、チェコと台湾の関係をより密接にする最も重要な推進者です。
また、下院のマルケタ・ペカロワ・アダモワ(Marketa Pekarova Adamova)議長の報道官によりますと、呉・部長は14日にアダモワ下院議長と夕食を共にする予定です。
この他、呉・部長は14日に、シンクタンク主催の「2023年欧州価値サミット(European Values Summit 2023)」にて講演を行います。主催者は、これは「安全保障政策に関する国際会議である」としていて、この会議では、呉・部長はチェコのペトル・パヴェル(Petr Pavel)大統領の後に講演を行います。
今回の呉・外交部長のチェコ訪問は2021年10月以来、二度目となります。
台湾はヨーロッパではバチカンとしか正式な外交関係を結んでいませんが、多くの国と広範囲な非公式な関係を結んでいます。中・東欧諸国は、特にロシアのウクライナ侵攻後、台湾への支持を強く表明しています。
一方、今回の呉・部長の訪問は、台湾を国際舞台で孤立させようと画策している中国を激怒させています。
中国外交部の汪文斌・報道官は9日、「台湾は中国の領土の不可分の一部である。台湾の外交部長は存在せず、中国の外交部門の責任者がいるだけだ」と発言。一つの中国の原則は、「中国と世界各国との友好関係を発展させるための前提条件であり、政治の基礎である」と述べました。
チェコは欧州連合(EU)と同様、「一つの中国」政策をとっていますが、台湾とは密接な関係を保っています。
チェコの上下院議長は共に台湾を訪問したことがあり、台湾のチェコへの投資額は中国よりもはるかに大きくなっているほか、今年1月にパヴェル氏が大統領選に当選した際には、蔡英文・総統が世界の指導者の中でいち早く祝辞を述べています。また、2021年から政権を取ったチェコ中道右派のチェコ内閣と、今年3月に大統領に就任したパヴェル大統領は台北との関係強化に意欲的でもあります。
(編集:中野理絵/岩口敬子/王淑卿)