台湾におけるmRNA技術の開発を加速するため、台湾の最高学術研究機関である中央研究院は1日、アメリカのモデルナ社およびモデルナ台湾と戦略的パートナーシップを確立する協力意向書を締結しました。これは、双方の研究開発と指導のためのリソースを連携させ、台湾の研究人材が最新の国際生物医学技術にのっとり、最先端の開発ができるようにサポートし、mRNA のさらなる応用の可能性を探求できるようにするものです。
中央研究院の唐堂副院長は、今後5年間で双方のバイオテクノロジーの専門知識と生物医学の研究開発能力を結び付け、協力関係を展開していくとし、次のように述べました。
唐・副院長は、この協力には、1つは、双方による共同研究開発のためのコミュニケーションプラットフォームの構築、2つめは、メッセンジャーRNA技術を中心とした先進技術の指導、3つめは、国際的な研究開発の促進という3つの側面が含まれると述べました。
また唐・副院長は、中央研究院が2020年末に初のmRNAワクチン研究開発チームを結成し、GMP(適正製造規範)に基づいた、初期の臨床試験に必要なmRNAワクチンを供給するための施設「mRNAパイロット研究施設」を設置。年内には検証が完了し、2024年には産業界や学術研究界で小規模量産が受け入れられると述べました。
モデルナ台湾の李宜真・総経理は、モデルナは2022年9月に台湾に子会社を設立した。昨年9月と11月に次世代ワクチンが発売された後、台湾は常にアジアで最初の供給市場となっている。モデルナによるインフルエンザワクチンやRSウィルスワクチンなどの案件の受け入れには、台湾も含まれている。加えて台湾はアジアで唯一モデルナ社のインフルエンザワクチンの臨床試験に参加した国であり、こうしたことからも、台湾はモデルナ社の大きな使命を果たしており、今後、最新の研究、最良のワクチン、医薬品を台湾にもたらしたいと考えていると述べました。
李・総経理は、6月9日には、共同で「mRNA先見イノベーション賞」という名のモデルナと台湾の産業研究機関との初の協力プロジェクトをスタートさせると述べました。
このプロジェクトは、伝染病、腫瘍免疫、希少疾患、心血管疾患、自己免疫疾患などが含まれ、台湾の優れた研究チームが選考に招待されており、選ばれた個人またはグループには50万台湾元、日本円でおよそ225万円の奨励金が与えられ、さらにモデルナ社から派遣された科学者による指導も受けられるということです。
(編集:岩口敬子/王淑卿)