2023年のAPEC議長国はアメリカが務めます。21名のアメリカの下院議員が、台湾の地域における経済、文化と科学技術への貢献から考えると、蔡英文・総統を11月に行われる首脳会議に招待すべきであると、アントニー・ブリンケン国務長官に対し書簡を送りました。
これをうけ台湾北部の桃園市に位置する石門ダムにおける、「阿姆坪排砂バイパストンネル」の竣工式に出席した行政院(=内閣)の陳建仁・院長(=首相)は21日、メディアから蔡英文・総統が招待に応じて出席したら、2024年に行われる次期総統選挙で与党・民進党に有利になるのでは、と聞かれ、良い結果が出るといいと答えました。
陳・院長は、「アメリカの議員たちが提案してくれたことに感謝している。外交部(=外務省)の呉釗燮・部長(=外相)が説明した通り、私たちは各国政府と交渉したい、最善の結果を出すことを望んでいる」と話しています。
また一部のメディアが、アメリカの下院委員会が、2027年に台湾海峡における武力紛争は避けられず、アメリカが台湾に補給できない恐れがあるという見方を示したため、台湾有事の際、自分たちで守るしかないのでは、と報道しているのに対し、陳・院長は、民主主義陣営の国家が台湾海峡における安定、平和に関心を持ってくれていることを喜んでいる。中国は継続的に台湾を圧迫し、脅迫するだけでなく、地域の安定にも深刻に破壊している。中国は継続的に権威主義を拡大し、国際秩序を破壊している。民主主義陣営の国々は、一致団結して権威主義の拡大に対抗する必要がある。台湾は積極的に同じ理念を持つ民主主義国家と協力し、共に関連措置を行い、台湾海域の平和を維持しながら、インド太平洋地域の繁栄、平和、安定を促進すると述べました。
一方、前総統の馬英九氏が招待を受け、ギリシャの「デルファイ経済フォーラム(Delphi Economic Forum)」に出席しましたが、肩書きには「台北の」前総統と表記され、台湾も中華民国もなかったため、台湾が貶められたとして疑問視されています。
これに対し、陳・院長は、馬英九氏が台湾の前総統であり、台湾の主権と尊厳を代表している。主催側は不適切な呼び方で馬前総統を呼ぶという厳重な過ちを犯したため、直ちに訂正されるべきだ。政府は、今後、関連イベントに参加する際、台湾の主権と尊厳を維持するため、関連手続きを繰り返して確認してほしいと表しました。
(編集:許芳瑋/中野理繪/王淑卿)