馬英九・前総統が3月27日から4月7日にかけて中国大陸を訪れ、先祖の墓参りや、台湾の学生を引き連れ、対岸の若者たちとの交流を行う予定であることについて、国家安全局(略称:国安局)の蔡明彥・局長は22日、就任後初めてとなる立法院 外交および国防委員会の報告会で、最大野党・国民党の江啟臣・立法委員からの質問を受けた際、あらゆる方面の民間交流は関連法規を遵守する限り尊重すると述べました。
また、馬英九氏は既に国境管理を免除されており、訪問前後に総統府に申請をすれば許可されると説明。なお訪問期間中も両岸人民関係条例の関係規定を遵守する必要があると指摘しました。
蔡・局長は、今回の渡航は政治的な意味合いがあり、馬氏は今後を見据えた動きである。そのため、中国大陸が統一戦争の操作してくる可能性に十分注意を促している。しかし、馬氏はこのような問題に自身で注意していると信じていると述べました。
蔡・局長は、「本当に注意すべきところは、今年、中共が第20回全人代の後、今年を『一国二制度』の台湾法案に関する民主的協議の元年としたことだと思う。もちろん、馬氏は退任した元・国家元首として大陸に行くので、政治的な意味合いも含まれている」と語りました。
与党・民進党の羅致政・法委員は質疑応答で、今回の馬氏の訪中の行程がかつて国民党の台湾亡命ルートと似ていること、そして対岸が手配した訪問地の多くが「中華民国へ敬意を表する」、「反日」という意味をを持っているところであることに疑問を呈しました。
それに対し蔡・局長は、中国は、外国の要人のスケジュールを計画する際、政治的評価や計算があると考えており、羅・立法委員の分析を尊重し、馬氏の訪中期間、国安局は対岸が認知戦争を展開しているかどうかに最新の注意を払うと強調しました。
この他、中国が馬氏の護衛に銃の携帯を許可しないと噂されており、低く見られているのではないかと疑問視されていることについて、蔡・局長は、国安局は護衛の配置について、馬氏の事務所と緊密な連絡と討論を重ねており、元・国家元首の訪問の安全を確保するため、関係する詳細な計画を進めているが、今は話すことはできないと述べました。
また、「銃がないことは尊厳の侵害になるのでは?」との質問に対しては、退任した元・国家元首や副総統が訪問する際は、訪問先の国から与えられる礼儀のレベルや退任した総統や副総統のニーズに応じて、その時の状況にあわせて装備や設備を整えていると指摘。連戰・元副総統は退任後14回の訪問で1回しか銃を装備しておらず、蕭萬長・元副総統は全く銃を装備しなかったと説明しました。
(編集:中野理絵/岩口敬子/王淑卿)