退役軍人が、中華民国初の軍事学校、中華民国陸軍軍官学校(別名・黄埔軍官学校)の卒業生らに対し、中国大陸へ赴き開校99周年イベントに参加するよう要求したと報道されました。
これについて、台湾で対中国大陸事務を管轄する政府機関 行政院大陸委員会の邱太三・主任委員は13日、国防部や国軍上層部は繰り返し、中国共産党の統一戦工作に陥らないよう訴えており、黄埔軍官学校の中心は、台湾南部 高雄市鳳山の陸軍軍官学校であると述べました。
そして、3年のコロナ禍、中国側が台湾に対し行った、統一、統合の推進、政治作戦など統一戦工作を、台湾の人々は全て見てきたと指摘しました。
邱・主任委員は「学校を創立した蒋介石・氏も、その後訪問を希望した人々も、彼らが訓練を受けたのは陸軍軍官学校で、黄埔軍官学校ではない。我々は、こういった人々に訴える。もしも本当に中国へ行くのであれば、台湾の人々を傷付けたり怒らせたりするようなことはするべきではない。」と述べました。
国軍退除役官兵輔導委員会の馮世寬・主任委員は13日、記者会見を開きました。
この場で、わずかな利益のために中国共産党の統一戦工作の罠にはまらないよう、黄埔軍官学校へ向かうことのないよう、正式に呼びかけました。
日経新聞の誤報から現在まで、国軍はさまざまなトラブルを抱えていると指摘。これらは全て社会と軍人の間に不平等が生じるよう仕組まれているとの考えを示しました。
そして、退役軍人に、中国の黄埔軍官学校開校99周年イベントに参加するのを避け、中華民国の正統な、高雄市鳳山にある黄埔軍官学校の、来年の100周年記念式典を支援するよう呼びかけました。
もしも、卒業生らが中国での黄埔建軍イベントに参加し、台湾の上空、海域での中国側の偵察機、艦艇が活動を縮小していない場合は、我々はどれほど恥ずかしいか、と述べたということです。
中国の習近平国家主席の3期目体制が本格的にスタートしました。
邱・大陸委員会主任委員は、台湾に対する政策は変わらないとの見方を示しました。
そして台湾側は、中国側が台湾の主権、特に中華民国の民主的、自由な仕組みを尊重することを希望すると述べました。
邱・主任委員は「基本的に、習近平氏の台湾に対するトーンは、いわゆる統一、統合の推進、台湾独立反対、外部勢力の介入反対、だと考える。しかし、彼らは台湾の人々全体にとって重要な核心がどこにあるのか、見えていないと思う。」と述べました。
また、離島 金門の二胆島で兵士が失踪した件について、基本的に、この人物が中国大陸にいるのは、中国側の手続きを行っているからだと聞いていると明らかにしました。
台湾人の状況が不明である限り、関連する方法で相手方に確認することとなるということです。
この人物が中国側にたどり着いた理由については、国防部独自のシステムから明らかにし、国防部と法務部が対応するということです。
(編集:風間みなみ/許芳瑋)