行政院が16日午前に発表したところによると、(中華民国政府で対中国大陸政策担当の)行政院大陸委員会(陸委会)の張顕耀・副主任委員が一身上の都合により、辞意を表明した。王郁琦・主任委員は、張顕耀氏を慰留したものの、張氏の辞意が固く、王・主任委員はその辞任を批准した。大陸委員会の林祖嘉・政務副主任委員は、張顕耀氏の後を受け継いで、特任副主任委員になり、台湾の対中国大陸窓口機関、海峡交流基金会の施恵芬・副秘書長が大陸委員会の政務副主任委員になるという。
張顕耀・副主任委員は、海峡交流基金会の副董事長を兼務しているため、海峡交流基金会の人事に注目が集まっているが、消息筋によると、大陸委員会の副主任委員が同基金会の副董事長を兼務する基本方針は変わらないはずだという。
林祖嘉氏は、アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の経済学博士で、国立政治大学経済学部学部長、アメリカハーバード大学フェアバンク中国研究センター客員研究員、オランダ・ライデン大学交換教授、国立政治大学経済学科特別招聘教授などの経歴を持つ。現在、大陸委員会では、香港・マカオ業務を担当しており、地域経済統合への参加や、台湾と香港・マカオの安定した関係の促進などを進めていることから、関連業務に精通している。
行政院では、ECFA後続協議の物品貿易協議や紛争解決メカニズムなどの両岸の経済貿易交流や後続交渉が進められていることから、今後、林祖嘉氏が専門知識と経験を生かし、両岸間の交流を引き続き推進していくよう期待した。
なお、施恵芬氏は、2013年に海峡交流基金会の副秘書長に就任して以来、これまで幾度も同基金会の林中森・董事長と中国大陸を訪問しており、両岸事務に精通している。施恵芬氏は、かつて行政院法規委員会主任委員、公平交易委員会副主任委員などを歴任しており、行政院では、氏の法学知識と行政経験を両岸業務推進に生かしてほしいとしている。