台湾を訪問中の、北大西洋条約機構(NATO)の前事務総長、アナス・フォー・ラスムセン氏は5日、記者会見をし、中国が台湾に武力行使をすることを抑制するため、欧州諸国は、合同軍事演習の実施について台湾に協力することが可能だ」と述べました。
ラスムセン氏は、台湾海峡で衝突が起きた場合には、「NATOは当事者ではないと思うが、中国が台湾に武力行使をした場合、NATOは台湾が自衛できる必要な軍事援助を提供する。また、中国が武力で台湾海峡の現状を変えたら、全面的な経済制裁を招くことを北京に明確に示すべきだ」と述べました。
ラスムセン氏は、「『平和を望むなら、戦争に備えよ』という古代の格言がある。これが、現状を変えられたくないなら、戦争に対して、我々が自ら準備を行っておくべきだと言った意味だ。そして、中国からのあらゆる攻撃に向き合うべき。それが世界中に衝撃を与えるから」と話しています。
ラスムセン氏は「現実面からいうと、台湾の最も重要な武器や軍事システムの供給源はアメリカである。しかし、私は、中国の台湾侵攻の可能性を抑制するため、欧州諸国がまえもって、様々な方面から台湾に援助を提供することが可能だと思う。つまり、ロシアに侵攻されたウクライナに対して実施した合同演習や軍事訓練は重要な手段だ。我々が台湾の男性や女性軍人に同じような訓練を提供できる。それとも、欧州で関連の訓練や演習を指導することが可能だ」と話しています。
しかし、その後、ラスムセン氏も直ちに説明を補足しました。「私が思ったのは、欧州が一番重要かつ優先すべきことは経済面の措置である。欧州もアメリカのように中国に対して幅広くて厳しい経済制裁を科するべきだ」としています。
NATOが台湾と連携する可能性について、ラスムセン氏は、「NATO加盟国やNATOの盟友は台湾とさらに緊密な関係を発展できる領域が3つある。まずは、インターネット。双方はこの領域における知識や情報、経験交流を強化できる。次は、「合同軍事訓練と演習」。最後は、「先端科学技術が軍事システムや装備に応用すること」とあげました。ラスムセン氏は、加盟国がこの3つの領域で台湾とさらに緊密な連携が可能だとの認識を示しました。
(編集:許芳瑋/王淑卿)