前NATO(北大西洋条約機構)事務総長で、現在、非営利組織の民主連盟基金会の会長を務めるアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)氏が5日まで台湾を訪問しています。
4日総統府で蔡英文・総統を表敬訪問しました。
蔡・総統は挨拶で、3年連続でコペンハーゲン民主主義サミットに招待されたこと、サミットで台湾の民主主義の経験を共有し、多くの理念の近い国々のリーダーらと共に権威主義の課題に対応するため世界の民主主義の盟友らの協力拡大を呼びかけたことに感謝しました。
蔡・総統によりますと、ラスムセン会長は1994年から台湾を訪問しています。
過去30年間、台湾は大きく変化し、民主的な発展をとげ、豊かな経済を構築し、全国民が団結して強く活気ある社会を築いているとし、ラスムセン会長は今回の台湾訪問で台湾の発展を目の当たりにし、民主主義、自由が台湾の人民が堅持する価値観と生き方であることを深く理解するだろうと述べました。
また、台湾は多くの成功した民主主義国家と同様に、権威主義的な支配を経験しているとし、民主主義と自由は簡単に手に入るものではないこと、当然のものではないことを理解していることから、貴重なものだと大切にしていると語りました。
蔡・総統は、「台湾は世界の民主主義を守る最前線にいる。権威主義の拡大に直面している。先週、我々は全国民国防兵力構造強化調整案を提出した。今後我々は、全体的な国防能力を向上させ、より多くの民主戦線同盟国と協力し、共同でインド太平洋地域の平和、安全、安定を維持していく。」と述べました。
ラスムセン会長は、今回は、台湾の人々が自らの将来を決定する権利、自由で民主的な環境で生活する権利に対する強い支持を示すと共に、台湾とヨーロッパの協力関係をいかに強化できるか協議するために台湾を訪問したと述べました。
また、世界の民主主義同盟国の経済力は、世界経済の60%以上を占めていると指摘しました。
これは、中国を含む権威主義的国家・政府に対し抑止効果があると信じており、台湾も世界的な民主主義陣営の一員であると述べたということです。
ラスムセン会長は、1994年に初めて台湾を訪れた際、台湾はまさに民主化への移行を進めていたと述べました。
そして今回台湾を再度訪れ、台湾の民主的な進歩、自由の光明となったことを実感したと話しました。
蔡・総統と自由、民主主義をいかに実現するかについて意見交換することを楽しみにしたいと述べたということです。
(編集:風間みなみ/王淑卿)