中国での新型コロナウィルスの流行拡大により、風邪薬など市販薬を買い占める動きは周辺の国々まで広がっています。
これについて日本の厚労省に類似する台湾の衛生福利部の薛瑞元・部長(=厚生相)は22日、立法院衛生環境委員会前に受けたインタビューで、中国の流行状況は不透明であり、現地の風邪薬などの買い占め、病院で長い列をなしていること、加えて、アメリカやそのほかの国々からの警告などから、中国での流行状況は非常に深刻である可能性が高いとし、薬の買い占めは香港だけでなく、華人が多い国々でも発生していると述べました。
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部である「中央感染状況指揮センター」は、数日前、台湾で大量購入されている薬はパラドールであることを指摘しており、大量に買い占め海外に郵送しないように呼びかけたほか、業者に供給を急ぐよう要請し、加えて、人々に同成分の薬を代替品として購入するよう呼びかけました。
また、与党・民進党の頼恵員・立法委員の、解熱剤などの薬の値段が高騰するのではないかという質問に対し、薛・部長は、医薬品の供給ルートは主に二つある。一つは医療機関であるが、薬を買い占めるような問題は少なく、もう一つは薬局、今後、購入制限を行うよう指導していくと述べました。
薛・部長は、薬局に対して、まず指導を行い、顧客が購入する際には、数量を限定するようにする。具体的には、一回何錠しか購入できないとか、これは強制的なことではなく、アドバイスするような形ですすめるものだと話しました。
また薛・部長は、病院などの医療機関は製薬メーカーに直接発注しており、衛生福利部は、製薬メーカーに対して医療機関からの注文を優先することを要求している。それによって医療機関における薬の安定供給を確保しようとしていると強調しました。
頼・立法議員が、中国の風邪薬の不足に対して、台湾は市販薬を提供する可能性があるのかという質問に対し、薛・部長は、これは非常に慎重に対応しなければならない。中国は14億の人口を有しており、少量が中国に輸出されたとしても、台湾の国内の供給に影響を与える可能性がある。台湾は自身が成しえる力を把握し、自身の安全を優先すべきであり、余力があれば再度検討すると述べました。
(編集:岩口敬子/王淑卿)