先週、中国が台湾産の金門高粱酒などの酒類、清涼飲料水、水産物の一部の輸入を一時停止するとしました。
金門県選出の最大野党・国民党の陳玉珍・立法委員(国会議員)と、先月の選挙で金門県・連江県の県長に選出された陳福海・氏と王忠銘・氏は12日、中国 アモイ市を訪問しました。
関連する商品の輸入が停止された理由を尋ねると共に、「小三通」と呼ばれる中国大陸との「通航、通商、通信」の再開について協議します。
行政院(=内閣)の蘇貞昌・院長(=首相)は12日、新型コロナウイルス感染予防対策は全国で統一すべきだと述べました。中国で再流行している今、最も重要なことは台湾の人民の健康であるとし、もしも国境をむやみに開放した場合、そこから新型コロナ流行が再拡大する可能性もあるとし、国民の健康とは決して変えられないと述べました。
また、誰であろうと自分の立場を利用し国の防疫対策を妨害してはならないとし、中国国内で敷かれている厳重な防疫対策を、台湾から開放してほしいと望むのは筋が通らないとしました。
蘇・院長は「国民の健康と社会の安定を第一に考えてもらいたい。中国が各方面での統制を強めている今、こちら側が開放を望むのは道理ではない。」と述べました。
陳・立法委員は12日午前、搭乗前のインタビューで、アモイ市の関連協議会に招かれたと明かし、入境後の隔離日数、方法、検査方法および台湾に居住する人の中国大陸への通行証の期限切れ問題など、「小三通」に関する問題について協議すると述べました。そして、金門高粱酒など台湾産製品の輸入停止の理由を知りたいとしました。
台湾・中国の経済貿易交流は盛んで、ビジネスは調和の取れた形で行うべきだとし、対話を通して問題がどこにあるのか理解したいと強調しました。誰もが台湾・中国の政治と切っても切り離せない問題だとは知っているものの、産業面から双方が平和的な問題解決ができるよう現実的な議論をしたいと述べました。
また、国民党が、中国の経済的いじめに対し政府が何もしていないため、行政院農業委員会(日本の農水省に相当)の陳吉仲・主任委員(大臣)の退任を要求していることについて、蘇・院長は、政府は過去1年、3000件以上の改善策を支援し、業者らが多くの困難を乗り越えるのを支援してきたと述べました。
しかし、中国は世界貿易機関(WTO)の規定に違反し、台湾にだけ特に厳しく意図的に政治的手段、行政介入を行い自由貿易を妨害しており、合理的ではないとしました。
そして、国が団結して対応することを望むとし、もしも国内で混乱が生じれば中国は1度に2つの利益を得ることになるだろうと述べました。中国は台湾が混乱することを望んでいるため、団結する必要があるとしました。
政府は被害を受けた業者らへの対応を強化し、業者らのために争うとし、中国に対してはルールに則ったビジネスをするよう要請するとしました。
(編集:風間みなみ/王淑卿)