中国の各地ではゼロコロナ対策に抗議するためのデモ「しろがみ運動」とも呼ばれる「白紙運動(はくし運動)」が広がっています。抗議に参加した人たちは、手に何も書いていない白い紙を持ってデモに参加し、「言論の自由」などのないことに抗議するため、「白紙運動」と呼ばれています。これは、コロナ規制により、新疆ウイグル自治区のウルムチで発生した火災で、多くの死傷者が出たことをきっかけに怒りが渦巻き、中国指導部を非難する声も上がっています。
この「白紙運動」は中国だけでなく、世界各国でも大きな注目を集めています。台湾で対中国大陸政策を担う、行政院大陸委員会は29日、この「白紙運動」について談話を発表、中国がゼロコロナ政策を実施するため、民間人の死傷者を出したことに対して懸念を示すと共に、市民の生活、言論の自由、行動の自由はいずれも基本的人権だと強調、尊重され、保障されるべきだ。中国大陸の人々の生活は長きにわたり、正当な対応を受けていないと指摘、中共当局に対して市民の要求に早急に応え、不合理で過度な規制を調整して、理性的で平和的な態度で抗議デモに対処していくよう呼びかけました。
行政院大陸委員会の邱垂正・副主任委員は、中共当局に対して、早急に合理的で適切なコロナ対策をとり、不合理な規制を次第に緩めていくことで、市民の生活などの基本的人権と自由を守り、一日も早く中国大陸の社会の正常を取り戻すよう呼びかけていると述べました。
一方、外交部の欧江安・報道官も29日に談話を発表、外交部は中国各地で発生した「白紙革命」に高い関心を持っているとし、行政院の蘇貞昌・院長と行政院大陸委員会の説明を引用して、中共当局に対して市民の要求に早急に応え、理不尽で過度な規制を調整し、理性的で平和的な態度で抗議デモの問題を処理するよう求めました。
なお、国防部の軍事スポークスマンである孫立方・少将も29日、報道陣の取材に対して、国軍は非常に真剣な態度で各種の手段を用いて、中国大陸の政治と軍事情勢、および台湾海峡周辺の動きを把握している。敵からの脅威に対して国軍は、各方面から敵の動向を予測するという原則に基づいている。国軍には、台湾海峡の安全を守る能力、自信、決意があると強調しました。