台湾北部・台北市にある中華民国の建国の父である、孫文博士のメモリアルホールである、国立国父紀念館の王蘭生・館長は、台湾と日本のさらなる友好と交流を促進するため、21日、同館の展覧組(部)の楊得聖・組長(部長)、同館の研究典蔵(研究・収蔵)組の鍾文博・研究員を含む代表団を率いて、日本の神奈川県横浜市にある横浜中華学院を訪問しました。国父紀念館の代表が横浜中華学院を訪れるのは初めてです。
今年2022年は、国父紀念館開館50周年、横浜中華学院創立125周年に当たります。学院を訪れた王蘭生・館長一行は、学院の羅鴻健・理事長、関廣佳・副理事長、杜文剣・校長から熱烈な歓迎を受け、銭婉瑜・教務主任による校務の説明も受けました。双方は意見交換を行い、新校舎を参観しました。
横浜中華学院は、日本を訪問していた孫文・博士が1897年、華僑の児童・生徒たちの教育の場として設立したことから、「国父紀念校」とも呼ばれています。日本で初めての中華学校です。横浜中華学院は、歴史的に意義ある存在というだけでなく、台湾の教育体系、華僑事務を司る、僑務委員会、台北駐日経済文化代表処(台湾の駐日大使館に相当)とも密接な関係を保っています。
横浜は、孫文・博士が1895年、中国大陸・広州で武装蜂起を企て失敗し、海外に亡命した後に初めて訪れたところです。孫文・博士は同年11月から1918年6月まで16回に渡って横浜を訪れ、8年間滞在したこともあります。孫文・博士は横浜で、革命団体・興中会の初めての支部と、初の中華学校、横浜中華学院を創設し、民族の独立、民主主義の実現に大きな貢献をもたらしました。孫文・博士にとって、横浜は重要な革命拠点の一つだったと言えます。
国父紀念館は、2021年3月に横浜中華学院新校舎が落成記念式典を行った際、台湾と日本の友好の証として、同館が所蔵する孫文・博士の書「天下為公(天下をもって公となす。政治は公のためにあるという意味」の貴重なレプリカを贈呈しました。
王蘭生・館長は、今後さらに多くの交流の場が持てるよう願うと述べると共に、両国の交流や実質的な協力を強化するため、横浜中華学院で貴重なコレクションの展示や学術活動の開催も計画している」と明らかにしました。