国際的なピアニスト、陳瑞斌(Rueibin Chen)氏が台北、台南の2か所で行われるコンサート「フェアリーテイル・ファンタジー(童話綺想)」を控えた10日、台湾国際放送の取材でコンサートの内容について語りました。
陳氏はオーストリア系アメリカ人で映画音楽の巨匠として知られる作曲家、エーリッヒ・コルンゴルトの生誕125周年および中華系の作曲家、江文也の没後40周年を記念して、この2名のピアノ作品を演奏し、音楽の精神を広めます。
陳氏はインタビューの中で「この2名の作品には物語があり、その多くは長編ではなく短編だ。そして、すべてに特色、暗示、背景がある」と語っています。
ハリウッド映画の音楽を担当した最初の作曲家であるコルンゴルト。今回、陳氏はオーストリア・ハンガリー帝国の色彩あふれる童話の世界を表現した、コルンゴルトの「童話画」、さらに江文也の「台湾舞曲」などの作品を演奏する予定。陳氏は「幼い頃に故郷を離れ、ヨーロッパで育った自分の境遇はコルンゴルトや江文也にとてもよく似ているため、彼らの作品に対する共鳴がより深い」と述べています。
陳氏はまた「故郷の作品を演奏するのも同じで、このような時代や生活、人生の中のプロセスを経て、今日の自分がその環境にいなければ、本当に深く入っていけるか、その文化を自分の血液にできるのか、私はこれは単にピアノの練習をするだけでは成しえない、不可能な事だと思っています。」と述べています。
「フェアリーテイル・ファンタジー(童話綺想)」コンサートは11月15日夜、台北市中山堂でスタートし、続く12月10日夜は台南市新営文化センターにて開催されます。陳氏はコロナ禍後に童話を題材としたピアノ作品で、より多くの音楽ファンにポジティブなエネルギーを注入したいと希望を示しました。
(編集:本村大資)