イギリス国際貿易省のグレッグ・ハンズ閣外大臣が7日から台湾を訪問しています。2日間の日程で、経済部の陳正祺・政務次長と共に第25回台湾・イギリス経済貿易対話会議(Taiwan-UK Trade Talks)を行い、蔡英文・総統を表敬訪問します。
今回の経済貿易対話会議は、2020年初頭に世界的に新型コロナウイルスが流行してから初となる対面式での開催です。
また、行政院の(=内閣)の沈栄津・副院長(副首相)、経済部の王美花・部長、デジタル発展部の唐鳳(オードリー・タン)・部長、国家発展委員会(略称:国発会)の龔明鑫・主任委員、行政院の鄧振中・政務委員らとも会談する予定です。
さらにイギリス企業10社以上が参加し設置している洋上(オフショア)風力発電所「海能風電(Formosa 2)」を視察するということです。
イギリス国際貿易省によりますと、ハンズ閣外大臣は、フィンテック、食品飲料、医薬品などの分野での台湾との貿易上のハードルを解決しようとしています。また、洋上風力、水素エネルギー、EV(電気自動車)などを推し進め、イギリスの台湾への輸出と投資を拡大し、両国のグリーン貿易とサプライチェーンにおける協力を強化するとしています。
イギリス国際貿易省は、台湾は先進的でハイテク経済を持っており、GDP(国内総生産)は7,700億米ドルを超え、過去30年の平均経済成長率は4%となっていると指摘。また台湾は自由で公正な貿易を積極的に提唱しており、イギリスにとって重要な経済貿易パートナーだとしています。ハンズ閣外大臣が自ら台湾を訪問することは、イギリスの、台湾とイギリスの経済貿易関係強化という決意を示しているとしました。
ハンズ閣外大臣は1991年に初めて台湾を訪問し、その後何度も台湾を訪れています。この31年の台湾の経済成長を目の当たりにし喜びを感じていると述べました。そして、台湾との貿易強化は、イギリスのEU離脱後の「インド太平洋傾斜」政策と一致していると述べました。
イギリス外務省は3日、今年6月~7月に行った在台イギリス企業への調査結果を発表しました。88%の企業が今後3年間の台湾での事業展開が楽観的であると回答、70%以上が今後1~3年の業績の見通しは明るいと回答しています。イギリス企業が台湾への投資拡大を予定しているプロジェクトの中には、再生可能エネルギー、鉄道建設、半導体、量子技術、ヘルスケア、データサイエンス、金融、教育などが含まれています。
イギリスの公式統計によりますと、台湾とイギリス二国間貿易総額は去年83億ポンドを超え過去最高となりました。過去2年間の成長率は14%で、うち台湾への輸出の成長率は12%となっています。
イギリス国際貿易省は第25回台湾・イギリス経済貿易対話会議の期間中、研究資金助成機関イノベートUKと台湾経済部が、テクノロジー、イノベーションに関する協力強化のための覚書を締結するとしています。この中には、2025年までに台湾でイノベーションプロジェクトを展開するため500万ポンドを投資することなどが含まれているということです。
(編集:風間みなみ/王淑卿)