立法院(=国会)の范雲・委員(=国会議員)は19日、国立故宮博物院で販売されている記念品の多くが「中国製」であり、これは世界各国からの観光客に混乱をまねくと指摘しました。故宮博物院の吳密察・院長は、これは確かに良くない状況であるとし、今後はメーカーとの契約上に、関係商品は必ず台湾で製造すると明確に記載すると回答しました。
立法院教育および文化委員会は19日、国立故宮博物院の来年度の予算審査を行い、范雲・委員が質疑応答の際、故宮博物院の「翠玉白菜」のしおりなど系列商品を含む一部の記念品が中国製であることを発見した。そして、早くは2009年には立法院はこの件について指摘し、故宮博物院の職員は、委託しているメーカーは台湾のメーカーだが、メーカーは中国に工場を設けており、故宮側も管理ができなかったと答えたとし、このような状況は、これらの記念品を購入した旅行客はどのように思うのかと指摘しました。
これについて故宮博物院の吳・院長は、以前は、メーカーとの契約書にこの件に関する注意事項を記載していなかった。今後は契約書上に、関係する記念品は必ず台湾で製造するよう明記するよう求めると答えました。また、文化クリエイティブ商品は、例えば嘉義の故宮博物院南院で購入した記念品は、嘉義南院のみに属するなど、差別化をはかることにも同意していて、これこそが強い訴求力を持つとしています。
故宮博物院の吳・院長は、「これは良くないことだ。さらに、もし中国から来た観光客が買って帰り、中国製であることを見たら、彼らも台湾に行ったことをアピールする意図が果たせないと感じるのではないか。だからこれは良くない」と話しました。
この他、与野党を問わず多くの立法委員から、故宮博物院が提出した新年度の予算案について、いくつかの主要な業務項目が削除され、さらには国際販売計画が見当たらないなど、積極性に欠けるとの意見が出ています。
これについて吳・院長は、新年度の予算案は、今年の6月の時点で編成したもので、当時はまだ国境が開放されるとは予想しておらず、来年通年で開放されるとは思っていなかった、そのため予算は保守的に編成したと説明しました。また、2019年の第4四半期の外国人観光客数は66万人という数字をもとに、来年の外国人観光客数の規模を予測しました。
吳・院長は、今後、予算の再調整を行うとともに海外からの観光客の要求に応え、台北、新北、基隆の観光スポットや交通機関と連携したカードを導入する予定であると語りました。
立法院の張廖萬・委員は故宮側に、関係基金を運用してなるべく早く国際的なマーケティングを展開する方法を考えるよう促しました。
(編集:中野理絵/王淑卿)